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「第4回みんなで選ぶ薬局アワード ONLINE」2020年の結果発表!
2020年10月25日、ONLINEにて開催された、一般社団法人 薬局支援協会主催の「第4回 みんなで選ぶ薬局アワード」。今年は新型コロナウイルスの影響により開催以来初の試みとしてLIVE配信ツールを利用した完全オンライン形式で開催されました。
↑ 第1回みんなで選ぶ薬局アワードの様子
本年度の予選会(オンラインで実施)で約150名の一般審査員の中から代表薬局に選ばれたのはこちらの6薬局です。
- サンコー調剤薬局 昼間店【徳島】
- まんまる薬局【東京】
- はなのゆ薬局【鹿児島】
- かんまき薬局グループ ABC薬局【大阪】
- ウラタ薬局 仲町店【岐阜】
- 合同会社みどりや薬局【静岡】
薬局アワード本選の観覧希望者は開始以来最多の300人超。参加者が注目する中、今年も素晴らしい薬局の取り組みが発表されました。
「薬局ってどこも一緒じゃないの?」「信頼のおける薬局を探したい」そんな患者さんの疑問や要望に応えるべく、一般の方々に薬局の取り組みを知ってもらうイベント。薬局アワードの代表薬局は、背景・思い、患者視点、独創性、社会性、再現性、将来性という6つの評価項目に基づき、1次審査、2次審査を経て6組の薬局が代表に選ばれる。
そしてイベント当日、それぞれの取り組みについて代表薬局の発表を聞いた上で、薬局アワード参加者と審査員の投票により受賞薬局を決定する。
2020年度の特別審査員は以下6名でした。
- NPO法人患者中心の医療を共に考え共に実践する協議会 理事長
日本経済大学大学院 ファーマシーマネジメント研究所 特任教授 畑中 和義 氏 - 一般社団法人日本介護協会 理事長 平栗 潤一 氏
- 合同会社オフィスK 代表
一般社団法人ぱ・まる 代表理事 臼井 啓子 氏 - 95歳世界最高齢現役薬剤師ギネス認定
ヒルマ薬局小豆沢店 比留間榮子 氏 - 患医ねっと 代表 鈴木 信行 氏
- 現役薬学生 / Youtuber まい丼 氏
2020年の受賞結果!
2020年「第4回 みんなで選ぶ 薬局アワード」で見事 最優秀賞に輝いたのは、
『小さな薬局のニッチャー戦略~コンテンツマーケティングの紹介~』を発表した【はなのゆ薬局】。
特別審査員賞は『健康につながる地域のみなさまとの交流が自然なかたちで生まれる薬局をめざしています』を発表した【サンコー調剤薬局 昼間店】に。
オーディエンス賞は『ベストカップルアワード』を発表した【まんまる薬局】に贈られました。
以下、最優秀賞、特別審査員賞、オーディエンス賞を受賞した薬局と、その他の代表薬局の取り組みを登壇順に紹介していきます。
最優秀賞:はなのゆ薬局 『小さな薬局のニッチャー戦略~コンテンツマーケティングの紹介~』
地域に特化した薬局の徹底的な情報提供で住民ニーズに応える
女性プレゼンター初の最優秀賞!その薬局は鹿児島県の、なんと温泉施設に併設しているという。薬局の取り組みとして、地域に合わせた徹底的な情報提供によるアプローチを紹介してくれた。健康教室の開催、温泉ツアーなどのイベント企画、LINE@やSNSを活用した投薬フォロー/健康情報配信、FAXを活用する事例など、情報提供の方法は様々。薬剤師の中山さんは食品安全モニター、温泉ソムリエ、整理収納アドバイザー、ほめる達人など患者への情報提供のために資格を取得する徹底ぶり。しかもそれを一人薬剤師という環境の中でやっている。中山さんの行動を見て、周辺住民だけでなく多職種の方々も協力してくれるようになり、地域で信頼してもらい何かあれば薬局に相談してもらえる形が出来上がりつつあるとのこと。
特別審査員賞:サンコー調剤薬局 昼間店 『健康につながる地域のみなさまとの交流が自然なかたちで生まれる薬局をめざしています』
子育て中のママに嬉しい「ママ講座」「オリジナルブック」「LINEでの情報発信」で、いつでも相談しやすく
主に近隣の小児科を受診している子どもの親を対象として、ママのための子どもの健康や食事に関する情報を紹介する「ママ講座」、子どものための薬の飲み方を始めてとして、病気や対策などを手作りでリーフレット化し配布し、利用者がそれをブック化できる「オリジナルブック」、時間や場所を気にせず来局しなくても相談できる「LINEでの情報発信」などの取り組みを紹介。今後も薬剤師・メディカルスタッフ・管理栄養士が連携し、アイデアを出しながら、地域の方々とつながっていく。
オーディエンス賞:まんまる薬局 『ベストカップルアワード』
在宅訪問の現場スタッフのアイデアをスピーディーに取り入れ薬局を活性化
第3回薬局アワードで同薬局が発表した「ボランチ制度」から派生した取り組み。薬剤師・非薬剤師(ボランチ)の2人体制で在宅訪問した際に、現場で生まれる様々なアイデアを形にして社内投票し表彰するという取り組み。
実例として、自分の考えを語るために言語化スキルを高めようとスタッフの自分らしさを言語化するワークショップ「Meet Me」の開催、社内コミュニケーションに活用しやすいLINEスタンプを作成する「まんまるのLINEスタンプをつくろうの会」、在宅患者に相談されたときに患者に合わせた栄養食を提案できるツール「栄養食mapping」の作成などを紹介してくれた。今後もスピーディーに様々なアイデアを実際に形にしていくとのことだ。
ウラタ薬局 仲町店『いつでも相談、いつでも健康。』
「あそこに行けばなんとかしてくれる」何でも相談できる薬局
創業40年の薬局。調剤1本だけでなく、漢方やOTCなど柱となる業務を複数持ち、あの薬局に行けば何とかしてくれる、というイメージや雰囲気作りに成功。もちろんイメージだけでなく、実際に体組成計や血流計、骨密度測定など、患者の健康時に計測しておいてもらうことで、いざという時に受診勧告できるよう様々な機器を完備。漢方薬については自動煎じ機も導入。相談カウンターには県外から来局する方もいるとのこと。
かんまき薬局グループ ABC薬局『お困りごとカードを活用して笑顔いっぱい!』
些細なことでも相談しやすい地域に根差した薬局。認知症の早期発見にも貢献
患者に薬の相談だけでなく、お困りごとも相談してもらえないかと考え、薬局オリジナルのお困りごとカードを作成。薬の待ち時間に患者の隣に座り聞き取りをするなどして、困っているけれど言い出せない人のお困りごとを引き出す。認知症早期発見、健康サポートや生活支援などで実例も多数紹介。相談内容の70%以上は薬剤師以外でも対応可能ということで事務や栄養士の方々も活躍し、患者の小さな変化に気づく心の拠り所を目指す。地域包括支援センターや大学と共同で認知症患者の早期発見体制の構築にも動き出している。
合同会社みどりや薬局『うっかりドーピングをしたくない、させたくない!』
うっかりドーピング防止に開発!カードゲーム「ドーピングガーディアン」を通じた取り組み
病気の治療やサプリメントに含まれるドーピングの禁止物質。アスリートが知らずに摂取してしまう「うっかりドーピング」を防止するためにはドーピングの知識を身につけること。また専門家に相談するという方法を知ってもらう必要がある。こうしたアンチドーピングの方法について主体的に学べるカードゲーム「ドーピングガーディアン(DG)」を開発。これにより大人から子供までドーピングをわかりやすく理解できる。DGを通じた様々な取り組みにより、関西にてアンチドーピングの会が発足し、地域活動でも活用されるように。さらに海外でも広く取り入れられるようになってきているとのこと。
以上、「第4回 みんなで選ぶ 薬局アワード」の受賞結果をお伝えしました。
結果発表の場面では、はなのゆ薬局の中山さんやサンコー調剤薬局 昼間店の矢田さんの感動の涙に思わずもらい泣きしてしまいそうになった方も多かったようです。
また第1回アワードで最優秀賞を受賞したヒルマ薬局小豆沢店の比留間康二郎さんよりコメントをいただいたり、後半のみんなDE薬局トークでは第3回アワードで最優秀賞を受賞したまごころ薬局の福田惇さんが進行を務めるなど、イベント途中には思いがけない豪華ゲストの登場もあり終始盛り上がりました。
薬局支援協会 名誉顧問の新井田純坪氏によれば、来年はオンライン×リアルをつなぐハイブリットな形式で第5回を迎えられるようにしたいとのこと。今後も業界内の注目度・期待度は高そうです。
※ファーマシストライフ 働き方研究所では、「みんなで選ぶ薬局アワード」の公式メディアとして、2020年度も代表薬局の取り組みや各賞の詳しい受賞理由など、順次ご紹介していきます。どうぞお楽しみに!
全国から、創意工夫している薬局の取り組みを募集し、独自の審査基準に基づいた厳正な審査を行い、最終的に代表薬局を選出。一般の方を対象とした「みんなで選ぶ 薬局アワード(決勝大会)」にて発表します。審査員と会場にお越しの一般の方の投票により、最優秀賞の薬局を決定するイベントです。 ※主催:一般社団法人 薬局支援協会
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