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ウラタ薬局 仲町店の取り組みとは -第4回 みんなで選ぶ薬局アワードのプレゼン紹介

今回は「第4回 みんなで選ぶ 薬局アワード ONLINE」に代表薬局として登壇した、ウラタ薬局 仲町店(岐阜県) 浦田悠宇さんのプレゼンテーションをご紹介します。

浦田悠宇さん「いつでも相談、いつでも健康。」

皆さん、こんにちは。早速、私どもの薬局の取り組みを紹介させていただきたいと思います。

ウラタ薬局 仲町店の紹介

ウラタ薬局は、岐阜県の関市というところにあります。

今皆さん『鬼滅の刃』とかをご覧になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、あそこに”刀鍛冶の里”というのが出てくるかと思いますけれど、まさしく関市はそんなところになっています。鎌倉時代から刀匠の方が移り住み始めて、今でも刀匠の方がこのように刀を作って販売をしているところです。

私どもの薬局は、関市の東部が商圏になっております。人口は3万人ほどです。会社は昭和55年創業で、今年で40年目になっています。

従業員の数は約20名で「関市が選ぶ 女性が働きやすい職場」というものにも選ばれていまして、有給取得率は100%です。残業もないような会社になっております。岐阜県のワークライフバランス推進企業にも選んでいただいております。

有給は絶対に取れるし、残業もしちゃ駄目です。それで回らないような業務だったらどこかが効率が悪いので、何とかしてそれを改善しなくてはいけないという話を皆でして、また残業がゼロになるように取り組み、年間で残業は2時間ぐらいとなっています。私にも子どもがおりまして、いつまでも会社にいるより、家に帰って家族と過ごしたいので、そういうふうになっています。

あとは朝にLINEで今日休みますと送ったら、その日は有休を使えるような制度も作っています。こうやって皆で働きやすい職場にしております。

目指すは「複数の柱を持つ薬局」

太い柱1本、細い柱数本…どちらの薬局を目指しますかということなのですが、私どもの薬局では細い柱数本ということで、いろいろなことをやっています。

もちろん調剤だけでやっていらっしゃる薬局さんもありますが、ウラタ薬局は漢方薬だったり、OTC販売をしていたり、調剤ももちろんやっていますし、化粧品やその他、いろいろなことをやって、収益を上げている会社になります。

ウラタ薬局が目指す姿としては、細い柱数本。昔からある薬屋だったので、調剤だけという形にはなっていません。

薬局の経営理念

経営理念としては、夢みたいなものなのですが、日本一、笑顔があふれる薬局としております。元気な人には、さらに元気になって、笑顔になっていただきたい。病気の人は健康になっていただこうというのが、私たちの思いです。

キャッチコピーも「いつでも相談、いつでも健康。」ということで、来局される方は元気な人もたくさんいらっしゃいます。処方箋を持ってくる人だけでなく、ただ単に飴ちゃんを買いに来たり、世間話をしに来る方もいらっしゃいます。

近所の人が、夏で熱いからといってアイスクリームを、家に帰るまでの途中に食べさせて、とかと言って、アイスクリームを食べていたりするケースも、あったりしました。

薬局の取り組み

1. 様々な測定器

私どもの薬局には、いろいろな機械を置いております。

左上のものですが、体組成計と言いまして、筋肉等が測れる機械になっています。

女性の方も男性の方も、今は結構ダイエットをしたいという方もいらっしゃいます。体重だけを落としても意味がないので、脂肪がどれだけ落ちていったかというのを測ってもらったりもしますし、痩せたといっても何が痩せてしまったのか。筋肉が落ちて痩せてしまった場合だと、高齢者の方だと心配になってきたりするので、定期的に測ってもらったりしています。

その下はPASESA(パセーサ)という動脈硬化度を測る機械です。病院の診察等でも使われるのですが、薬局で元気なときに測っておいて、ちょっとでも数値が高かったら、早めに病院に行ってくださいねと、受診勧告をすることで、病気を未然に防ぐことができればよりよいと思って、こういった機械で定期的に測って差し上げています。

右のような相談カウンターがあるので、相談カウンターで座ってもらいながらお話を伺って、漢方薬をお出ししたりしています。

こちらの左の写真が血流計という機械で、これで体調が分かったりします。

右が血管美人という機械です。時々NHKでゴースト血管の番組とかでやっていたりするので、測ってあげると、「これ、テレビで見たやつ!」と言って、これもおじいちゃんおばあちゃんで、近所の人ですが、喜ばれています。

他に、骨密度測定の機器も店頭に置いてあります。

高齢者社会白書によると、高齢者が要介護となる主な原因は、脳血管疾患(脳卒中)で、認知症、高齢による衰弱、その次が骨折転倒です。全体の12.2%を占めているというのは皆さんご存知だと思います。骨折転倒、4番目の多さになっています。

寝たきりになったりすることによって、要介護になっていってしまうので、骨密度は早めに測っていただいたほうがよいです。例えば産後、骨密度はどうしても減っているので、どのぐらい減ったのか目安のために測ってもらうとか。

病院で骨粗しょう症の予防のための薬をもらっているけど、病院は3か月とか半年に1回しか測ってもらえないから、こまめに測りたいと言って測る方もいらっしゃいます。特に日ごろ、予防のために運動している方は数値で知りたいと思いますので、こういった機械を置いておくことで喜ばれていると思います。

こういった健康情報冊子など差し上げて、こんなことに気を付けてとアドバイスもしています。

2. 漢方薬

他は、漢方薬ですね。一般的なイメージだと、ツムラの何番という形で、すでに顆粒になったものをイメージするかと思うのですが、実際はこういった天然の生薬を煮込んだり、丸剤にしたりとかして、お渡しするものなので、他の薬局さんにはあまりないような商材も扱っていたりします。

紫雲膏も自分のところで作っています。紫雲膏を作るというのは、実習とかで薬学生さんとかもやっていたりするかもしれないですね。自分で作った薬、本当に自分で製造したお薬で「調子が良かった!」と報告してもらえると、すごく嬉しかったりします。なかなか作るのは大変ですけれども、これはやめられないですね。

後は自動煎じ機と言いまして、煎じの代行をして差し上げています。

どうしても煮込むのに時間がかかりますし、手間もかかるので、こういう機械で1か月分とか、2か月分まとめて煎じておいてあげることによって、高齢者の手間を省いて、火事も防ぐことができるので、こういった機械も入れてます。

3. 地域貢献

あとは薬剤師として地域に貢献するということも兼ねまして、右側の写真のように、様々な職業体験をしてもらうというイベントを、地元の企業の仲間たちと行いました。そのときに体育館を借りきってやったのですが、薬剤師さんブースは大量に並んで下さっていました。テレビ局のアナウンサーと同じくらい人気の職業なのだということで、改めて身が引き締まる思いでした。

左上の写真は、紫雲膏作りをワークショップとして体験してもらうというもので、作ったものをお家に持って帰ってもらうという形でやりました。

その左下のサッカーをしている子たちの写真は、地元のサッカーチームです。フォレスターさんというクラブチームがコーチをされているので、そこに寄付したり、健康教室で講演をしたりしています。

以上になります。ご清聴ありがとうございました。

審査員からのコメント

司会

ありがとうございました。チャットのほうでも、「地域住民の方が気軽に寄れる敷居の低さと、充実した検査機能が素敵だと思いました」という、コメントが来ています。

それでは、審査員の方からコメントを頂戴したいと思います。平栗様、お願いいたします。

一般社団法人日本介護協会 理事長 平栗 潤一 氏

平栗

プレゼンありがとうございました。シンプルで、かつ、分かりやすいプレゼンをありがとうございました。

私自身も介護施設を経営しているのですが、太い柱1本ではなくて、様々な取り組みするというところに関しては、介護施設だけじゃなくて医療施設も、今でしたら幹細胞の研究所なんかも作りながら、自分自身にあった化粧品作りましょうとかもやっているのです。だから本事業だけではなくて、付帯事業も広げていくと,顧客の満足度も高まっていくのだと感じていました。

その辺、太い柱1本ではなくて、いろいろな事業をやろうというのって、どんなきっかけで始まったのですか?

浦田

地域の方に求められてドンドン増えていったという部分もありますし、お客様からこんなのもあってほしいと言われることもありまして、増えていったというのもあります。40年かけて少しずつ、少しずつ増やしていった形になります。

平栗

素晴らしいですね。地域に開かれたというか、地域に愛される地域密着の薬局を作りたいという方々ってたくさんいらっしゃると思うのです。実現されていらっしゃるその中で、開かれた薬局を作るポイントがあれば、ちょっとお聞きしたいと思います。

浦田

やっぱり何よりも大事なのは、あそこに行って相談したら何とかしてもらえるというイメージ、雰囲気を作っていくのが大事だと思います。

ありがたいことにドラッグストアが増えると、うちのお客さんが増えるのです。

なぜかというと、ドラッグストアの店員さんが困ったら、「ウラタ薬局に行って~」というふうに言ってくださるので。だからここ5年で、大手ドラッグさんが4件ぐらい増えたのですが、客数が毎年増えているという大変ありがたい状況なので。そういったイメージを作っていくのが大事かと思います。

平栗

素晴らしいですね。その誠実な対応と、あそこに行ったらとにかくやってくれるという信頼感を作っていくところがすごいです。ちなみに患者さんというか、通われている方は、地域の方で、年齢層とかも高めだったりするのですか?

浦田

そうですね。一番多いのは、50、60代ぐらいの方が多いですが、地域の方も見えますし、遠方とかだと、それこそ飛行機とかに乗って来てくださる方がいらっしゃるので。先週も福岡の方がいらっしゃったりしました。

平栗

すごいですね。地域というか、日本全国。ウラタさんのファンがいらっしゃるのだなという感じですね。ありがとうございました。

浦田

ありがとうございます。

司会

平栗様、ありがとうございます。もう一方、まい丼様、お願いいたします。

現役薬学生 / Youtuber まい丼 氏

まい丼

薬剤師さんにとっても、地域の方にとっても、壁が無くて、安心感のある薬局なのだという印象を受けました。素敵な紹介、ありがとうございました。

ちょっと質問なのですが、相談カウンターがあるということですが、だいたい1日にどれぐらいの方がいらっしゃるのでしょうか。

浦田

予約を取って1時間というのは、本当に数名なのですが、気軽に風邪ひいた等でいらっしゃる方も合わせると、結構すごい数がいらっしゃいます。毎日何十人かはいらっしゃいます。

まい丼

そうなのですね。ありがとうございます。

浦田

ありがとうございました。

司会

まい丼様、ありがとうございました。浦田さん、ありがとうございました!

みんなで選ぶ 薬局アワードとは? 】
全国から、創意工夫している薬局の取り組みを募集し、独自の審査基準に基づいた厳正な審査を行い、最終的に代表薬局を選出。一般の方を対象とした「みんなで選ぶ 薬局アワード(決勝大会)」にて発表します。審査員と会場にお越しの一般の方の投票により、最優秀賞の薬局を決定するイベントです。 ※主催:一般社団法人 薬局支援協会
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