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  5. 漢方薬局での薬剤師の仕事 メリット・デメリットとは?

漢方薬局での薬剤師の仕事 メリット・デメリットとは?

前回の記事では、漢方の基礎知識と漢方薬剤師になる方法をお伝えしました。

今回は、漢方薬局について、そこで働いていた人のエピソードや漢方薬局で働くメリット・デメリット、注目の求人情報など、一挙にご紹介します。

漢方薬局とは

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漢方薬局とは、いわゆる漢方専門薬局や、漢方相談薬局と呼ばれており、専門家が時間をかけて、患者さんの体質や生活習慣を細かく聞き取り、患者さんの体質を見極め、漢方を選び販売する薬局のことを言います。

通常、漢方薬局では医師の処方せんが必要のない一般用漢方のみを扱っています。そのため、漢方薬局では、医師ではなく、漢方を専門とする薬剤師が患者さんにカウンセリングを行います。

煎じ薬を扱っている漢方薬局では、生薬が何百種と取り揃えられているため、一般的な薬局とは、だいぶ在庫品目が異なります。

漢方は種類が多い上に、体質があっていないと、副作用を招く一因になってしまいます。

例えば、患者さんが冷え性を漢方で治したいと考えたときに、何が原因で、自分がどんな体質なのか、漢方薬の知識がない患者さん自身で選ぶのは難しいものです。

そこで、漢方薬局では専門家である薬剤師が患者さんの代わりに漢方を選びます。

 

漢方薬局と一般的な調剤薬局では、薬剤師の仕事内容もずいぶん異なるようですね!

それでは、実際に漢方薬局で働いたことのある薬剤師さんに、エピソードを聞くことが出来たのでご紹介します。

漢方薬局で働いた人のエピソード

大手漢方薬局に勤務したAさんの場合( 30代女性)

大手漢方相談薬局に3年ほど勤務。

入社3か月ほどで漢方相談を担当しました。

お客様も多く、経験を積み、数々の失敗や壁はあったものの、健康食品や養生の話などのアドバイス能力も身につきました。多い相談内容は、女性の婦人科系の相談です。病院ではないため、重い疾患の患者さんは少なく感じました。

ただし、地方店舗の場合、新規のお客さんが少ないため、相談は店長がほとんど対応してしまい、なかなか、漢方相談を担当させてもらえない社員もいました。

中医師のいる漢方薬局に勤務したBさんの場合(40代女性)

中医師(中国の伝統医学を実践する医師)が相談を担当する薬局に勤務。

漢方薬を指示どおりに準備し、患者さんに説明しお渡しする仕事を担当しました。中医師の考え方が学べて良かったです。

ただ、煎じ薬もあるため、準備に手間がかかることや、郵送対応の準備が大変でした。

 

漢方薬局ならではの面白みと大変さがあるようですね。

それでは薬剤師にとって、漢方薬局で働くメリットやデメリットはどういった事が挙げられるのでしょうか。

漢方薬局で働くメリット

1. 漢方の専門知識を身につけられる

多くの漢方や、漢方を用いた治療について、実際の現場で専門的に学べることが一番のメリットです。

病院でも漢方薬を処方するところが増えていますが、OTCでもセルフメディケーションの一環として、漢方を身近なものとして拡げていこうという流れがあります。

患者さんが漢方薬に触れる機会が増していく中、漢方の知識が得られることはメリットと言えるでしょう。

これから自分で薬局を開業したい薬剤師にとっても、漢方に詳しいことは強みになります。

2. 患者さんに近く、やりがいを感じられる

一般の西洋医学を試してきたがうまくいかなかった、副作用などであきらめた、体質を改善したいという患者さんが漢方薬局には多く訪れます。

漢方薬局では、薬剤師がそんな患者さんに直接カウンセリングをし、薬剤師の判断で漢方を決定します。

自分が選んだ漢方によって患者さんの体調が良くなり感謝されることに大きなやりがいを感じることができます。

 

漢方薬局で働くデメリット

1. 給料が少ない

給料は低めに設定されているところが多いです。

厚生労働省が提供している「平成25年賃金構造基本統計調査」によれば、薬剤師の平均年収は533万円。しかし、漢方薬局の平均年収は、400万円前後と言われています。

収入アップを望むなら、店長など責任者の立場を目指さないと厳しいでしょう。

それでは、漢方に関わる仕事に興味がある方へ、おすすめの求人情報をご紹介します。

2. 勉強会が少ない

漢方薬局で働くからには、漢方に関する勉強会や研修に積極的に参加してスキルアップをしていきたいところです。

しかし、世間一般では西洋医学が中心のため、まだ脇役扱いである漢方についての勉強会を探すのは大変です。

勉強会があっても、首都圏でしか行われていなかったり、初心者には難しい講義であったり、費用がかさむ事もあるため、気軽に参加できない場合があります。

 

おすすめ!漢方に関わる薬剤師の求人情報

漢方を扱う薬局には3種類あります。

  • 医療用漢方(医師の処方せんに基づく漢方)のみを扱う調剤薬局
  • 一般用漢方(薬剤師がカウンセリングして選んだ漢方)のみを扱う漢方専門薬局
  • 医療用漢方と一般用漢方の両方を扱う調剤薬局

「医療用漢方のみを扱う調剤薬局」は、いわゆる普通の調剤薬局です。

西洋薬と同様に漢方薬の処方せんも受け付けている薬局です。ここでの漢方薬は、医療用漢方に限定されます。薬剤師は医師が処方するものを調剤するだけで、相談業務は通常行いません。ここは、漢方の取り扱いはあっても漢方薬局とは呼びません。

「一般用漢方のみを扱う漢方専門薬局」は、いわゆる漢方薬局になります。

薬剤師や登録販売者が漢方相談を行い、一般用漢方を販売をする薬局です。漢方相談に特化しているため、処方せんは受け付けていません。漢方相談薬局とも言います。

「医療用漢方と一般用漢方の両方を扱う調剤薬局」とは、処方せんを受け付け、医療用漢方を取り扱う調剤薬局でありながら、一方で薬剤師による漢方相談も行っており、一般用漢方も販売している薬局です。

 

漢方を学びたい薬剤師は、一般用漢方のみを扱う漢方専門薬局か、医療用漢方と一般用漢方の両方を扱う調剤薬局で働くことをおすすめします。

しかしながら、これらの薬局の求人は大変少ないのが現状です。

 

一般用漢方のみを扱う漢方専門薬局

求人が少ないながらも魅力的な漢方専門薬局の求人が見つかりましたのでご紹介します。

大田区にある漢方専門薬局(最寄り 蒲田駅)

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漢方相談をやりたい薬剤師の人にはおすすめです。給与は低めですが、調剤ではなく、漢方相談の経験や勉強ができる求人はなかなかありません。
週1回の勉強会もあり、未経験でもフォローしてくれる体制の整ったおすすめ求人です。

※参照:薬キャリ(エムスリーキャリア)

 

世田谷区にある漢方専門薬局 (最寄り 下高井戸駅)

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生薬200種類以上と漢方の取り揃えが多いおすすめの求人です。漢方のきざみ、煎じ業務もあります。

漢方薬局で年収430万円~は良い方です。パートでも時給2000円~ならば、平均的と言えるでしょう。

※参照:薬キャリ(エムスリーキャリア)

 

医療用漢方と一般用漢方の両方を扱う調剤薬局

前述したとおり、漢方のみを扱う漢方薬局の求人は本当に少ないようです。

そこで、調剤薬局でも漢方の取り扱いを強みにしている求人に範囲を広げて探してみました。

台東区にある漢方相談も行う調剤薬局(最寄り 浅草駅)

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内科・その他全般の薬剤の充実と共に漢方エキス剤の全処方に加え、漢方生薬の煎じ薬、また生薬単味粉末の調剤が可能な薬局です。

漢方相談も行いながら、西洋薬の調剤に、サプリメント取り扱い、在宅まで対応しているので、幅広い経験を積むことが出来るでしょう。

給与・手当も漢方薬局で比べると、いい条件と言えます。

※参照:薬キャリ(エムスリーキャリア)

 

おわりに

漢方薬局での薬剤師の仕事は、一般的な調剤薬局の業務とは大分異なることがお分かり頂けたでしょうか。

漢方薬局では、患者さんとの悩みに直接向き合い、一緒に治療していく姿勢が求められます。患者さんと積極的にコミュニケーションを取っていきたい薬剤師さんにおすすめの仕事です。

給料が低めなどのデメリットがあっても、漢方への興味や仕事のやりがいから、漢方薬局で働きたいと希望する薬剤師さんが増えています。

稀ですが、漢方薬局で煎じる生薬によっては、アレルギーが出てしまう薬剤師さんがいます。目がはれたり、鼻水や涙がでたり、じんましんが出たりする場合は、無理をしないでおきましょう。
漢方薬局の求人は貴重なので、希望に合う求人を見つけることが出来たらラッキーです!

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都内の調剤薬局に勤務中。

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