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  4. 薬剤師の職種による年収の違い -なぜ同じ職種でも差がつくのか

薬剤師の職種による年収の違い -なぜ同じ職種でも差がつくのか

年収アップ実績のある転職サイト3社の情報をみる

プライベートも仕事も充実していそうな、大学の同級生の薬剤師。
近所の徒歩圏内のドラッグストアで働く、あの薬剤師。
地域の勉強会でよく顔を合わせる、同じ地区の調剤薬局勤務の薬剤師。

いったい、あの人たちの年収って、どのくらいなのだろう… それに比べて、自分の年収は?

今回は、薬剤師が就業する、さまざまな職種の年収相場を探るとともに、今後年収アップするために必要なことは何か?過去のデータを見ながら、考えていきたいと思います。

 

 

1. 職種でこんなに違うの!? 薬剤師の年収格差

それではさっそく、職種ごとに薬剤師の年収がどのくらい違うのかを見てみましょう。

同時に、自分の年収が世間の相場と比べて高いのか、それとも低いのかも、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

1.1 調剤薬局勤務の薬剤師の年収

まずは調剤薬局勤務の薬剤師の年収です。

以下の表は、厚生労働省が実施している「医療経済実態調査医療機関等調査」の職種別常勤職員1人平均給料年(度)額等の中の、保険薬局 店舗数別の集計から保険薬局の給料・賞与をまとめたものです。

これよると、調剤薬局全体の平均年収としては、管理薬剤師で7,733,306円一般薬剤師で4,743,650円と報告されています。

 

(単位: 円)

参照: 平成27年実施 第20回医療経済実態調査医療機関等調査(中央社会保険医療協議会)

 

管理薬剤師と一般薬剤師では、年収にして300万円も開きがあるのには驚きですね。

さらに、薬局の規模によっても年収の差があるようです。

 

管理薬剤師の年収は、1店舗の場合が9,146,832円。なんと900万円超です。

そして薬局の規模が大きくなるほど、年収が下がる傾向がみられ、20店舗以上の薬局で6,329,492円。

薬局規模 1店舗の管理薬剤師の年収と比べるとおよそ300万円の開きがあります。

ただこれは、1店舗のみの薬局の場合、薬局のオーナーが管理薬剤師であることが多く、人件費がかからない分給与に上乗せすることができるためと考えられます。

 

一方、一般の勤務薬剤師の場合は、2店舗以上の薬局ではそれほど給与に差がないのに比べ、1店舗のみの薬局の場合では年収400万円を下回り、全体の平均と比べてもおよそ80万円も低いという結果となりました。

1店舗のみの薬局で一般薬剤師の給与が低い理由として、夫婦あるいは親子で薬局経営をしている薬局で、世帯収入として収入をコントロールしていることなども考えられます。

 

チェック!【調剤薬局勤務の薬剤師の年収】

  • 調剤薬局全体の平均年収としては、管理薬剤師で7,733,306円一般薬剤師で4,743,650円
  • 管理薬剤師は薬局の規模によっても年収の差があり、薬局規模が大きくなるほど年収が下がる傾向がみられる
  • 勤務薬剤師の場合、2店舗以上を展開している薬局であれば給与にそれほど違いはない

 

1.2 ドラッグストア勤務の薬剤師の年収

次に、ドラッグストア勤務の薬剤師の年収を見ていきましょう。

大手ドラッグストアチェーン各社の2017年2~5月期決算情報より、売上高上位12社の新卒薬剤師の初任給を以下にまとめてみました。

ドラッグストアチェーン大手12社の新卒薬剤師の初任給で見てみると、平均月収は338,393円となっています。年額計算で平均4,060,710円となりますので、賞与を入れれば、年収は400万円を優に超えることとなります。

2017年3月の決算でドラッグストア業界トップに躍り出たウエルシアホールディングス最高額の月収431,400円と、12社のなかで唯一40万円超を示しています。

24時間営業の店舗もあるため、この給与設定ということが考えられます。

 

一方、最低額は月収286,640円ツルハホールディングス。唯一、月収30万円を下回っています。

その他の有力ドラッグストアチェーン10社はいずれも月収30万円台でした。

とはいえ、ファイナンス情報に掲載されているツルハホールディングス従業員の平均年収は784万円となっていたので、賞与や地方勤務、キャリアアップによる年収UPが期待できるのかもしれません。

 

またドラッグストアチェーンでの「調剤専門」「調剤併設」の募集要項を比べると、調剤併設店舗勤務のほうが、給与が高い傾向がみられました。

理由として、調剤併設では調剤業務にプラスして、OTCや健康食品の相談の受付など、ヘルスケア全般に対する知識やスキルが必要となることが加味され、給与に反映されているためと考えられます。

 

チェック!【ドラッグストア勤務の薬剤師の年収】

  • ドラッグストア 大手チェーンの平均月収は、新卒薬剤師の初任給で338,393
    年収も400万を優に超えるところが多い
  • 調剤併設店舗勤務のほうが、給与が高い傾向がみられる。

 

1.3 病院勤務の薬剤師の年収

病院勤務薬剤師の年収はどうでしょうか。

(単位: 円)

参照: 平成27年実施 第20回医療経済実態調査医療機関等調査(中央社会保険医療協議会)

 

医療経済実態調査医療機関等調査のデータによると、一般病院における薬剤師の年収は全体で5,577,193円、診療所で6,894,097円

診療所・クリニックの方で年収が高い傾向がみられました。

その理由として、診療所・クリニックなどでは複数の薬剤師を雇わず、一人薬剤師 勤務が多いことが推測され、それに対するリスクを鑑みた結果、高収入に結びつくのではないかと考えられます。

 

チェック!【病院勤務の薬剤師の年収】

  • 一般病院における薬剤師の年収は全体で5,577,193円診療所で6,894,097円
  • 診療所・クリニックの方で年収が高い傾向がみられる。

 

1.4 企業薬剤師の年収

職種別の最後は、企業薬剤師の年収についてです。

企業薬剤師の仕事を製薬会社、医薬品卸会社、治験支援会社の3つに大別して見てみます。

製薬会社勤務の薬剤師の年収

製薬会社の仕事については、薬剤師資格を必須とする職種はありませんが、薬剤師として学んできたことを活かせる職種としては、創薬生産技術の研究臨床開発、医薬情報担当者(MR)、安全性管理担当(PV)などがあります。

安全性管理担当という職については、「ファーマコビジランス」や「メディカルインフォメーション」など呼び方は様々ですが、製品の副作用情報を収集、評価・分析をし、対策をする仕事を指します。

給与は学歴により異なります。

2017年2~5月期決算情報より売上高 上位10社の製薬会社のうち、新卒初任給はそれぞれ平均で、博士 283,850円、修士250,300円、学士 226,600円でした。

MRは学士以上の資格があれば応募できますが、研究職・開発職は、理系修士以上の資格が求められます。

※各社のHPやファイナンス情報で情報が公開されている国内企業について、ファーマシストライフ編集部にて集計

初任給の最高額は武田製薬工業の博士卒で298,000円。年額にして3,576,000円です。賞与や手当等を入れれば400万円超にはなりそうですが、それでもドラッグストア勤務と比べると、最初は少なく感じるかもしれません。

ただし、エーザイの採用ページに「入社後3ヵ月間の見習期間以降は給与UP」とあるように、研修期間が終わり、配属される部署の仕事により、年収に差が出てくることがわかります。

製薬会社の年収としては、上記、国内製薬会社10社のファイナンス情報で公開されていた平均年収を集計したところ958万円でした。

 

医薬品卸会社勤務の薬剤師の年収

医薬品卸会社の職種といえば営業職(MS)がありますが、薬剤師職としては管理薬剤師DI業務があげられます。

医薬品卸の企業としては、皆さんご存知のメディパルホールディングス(メディセオ)、アルフレッサグループ、スズケングループ。この3グループの市場シェアがやはり大きいです。

上記3社のファイナンス情報で公開されている平均年収はメディセオで788万円アルフレッサで676万円スズケンで660万円でした。

医薬品卸会社では薬剤師職より営業職の給料が高いことが多く、職種や地域にもよりますが、年収は概ね MS > 管理薬剤師 > DI業務 の順になります。

 

治験支援会社の薬剤師の年収

治験支援会社の仕事については、SMO,CROに大別されます。

SMOは病院での治験業務をサポート、CROは製薬会社に委託されて開発業務を行います。

薬剤師の職種としては、CRAやCRCが挙げられます。どちらも職種としては薬剤師資格がなくとも勤務可能ですが、薬剤師としての臨床経験があるほうが優遇されます。

※詳しくは治験に関わる薬剤師の仕事(CRA,CRC)についてをご覧ください

薬剤師の転職先として、CROの求人情報はよく見かけますよね。そんな国内のCRO会社としては、シミックイーピーエスのシェアが大きいです。

グループのファイナンス情報によると平均年収はシミックホールディングスで834万円、EPSホールディングスで814万円、となっていました。

新卒採用の初任給ではシミックで月収25万円イーピーエスで月収24万円でした(2018年卒の予定額)。年額にして300万円程ですので、手当や賞与をあわせた年収350万円程が想定されます。

 

チェック!【企業薬剤師の年収】

  • 売上高 上位10社の製薬会社のうち、新卒初任給は平均で、博士 283,850円、修士250,300円、学士 226,600円。配属される部署の仕事により年収に差が出てくる
  • 医薬品卸会社の年収は概ね MS > 管理薬剤師 > DI業務の順に高い
  • 大手の治験支援会社(CRO)で新卒の年収は350万円ほど
  • 配属先にもよるが、初任給はドラッグストア勤務 薬剤師のほうが高い

 

2. 年代、地域、雇用形態でも こんなに変わる!薬剤師の年収

薬剤師の年収には職種によって差があることが分かりました。

しかし、実はそれだけではありません。
同じ職種のなかでも、年収に差が出ることがあります。

一体どういうことなのか、さっそく見ていきましょう!

 

2.1 年代別にみた薬剤師の年収

同じ職種で差が出る要素、その1つが「年齢」です。

下記の表は、厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」における、薬剤師の常用労働者を雇用する民営の事業所に関するデータをまとめたものです。

※平成27-10人以上の常用労働者を雇用する民営事業所の客体(65,881事業所)のうち、有効回答を得た事業所 (49,783事業所)について厚生労働省が集計

参照:平成28年賃金構造基本統計調査(一般労働者) 

 

職種や雇用形態によって多少の差はあるものの、定年前まで、ほぼ順調に年功序列的に給与が上昇していく傾向がみられます。

ピークは、40代で平均年収6,337,525円。リタイア後の70代になっても、新卒の20代の頃と同等の給与をもらえるのは、さすが医療職といえます。

チェック!【年代別にみた薬剤師の年収】

  • ピークは、40代で平均年収6,337,525円
  • 定年前まで、ほぼ順調に年功序列的に給与が上昇していく傾向
  • リタイア後の70代になっても、新卒の20代の頃と同等の給与をもらえる

 

2.2 地域別にみた薬剤師の年収

実は、地域によっても年収に差はあります。

厚生労働省が実施した「平成26年(2014年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」および、先ほども紹介した平成28年賃金構造基本統計調査の結果から、賃金が高い都道府県を見てみましょう。

賃金が高い都道府県
1位: 岩手県 月収500,400円
2位: 茨城県 月収466,700円
3位: 山口県 月収427,600円
4位: 山梨県 月収414,500円
5位: 三重県 月収408,500円

そのほか、鳥取県、島根県などの中国地方や、秋田県、宮城県などの東北地方も上位にランクインしました。その理由として、ほかの地方に比べて、薬剤師のなり手が少なく、賃金が高額になるのだろうと推測されます。

ちなみに、関東近郊で高賃金の地域は2位 茨城県を筆頭に、群馬県、神奈川県などの名が挙がりました。

 

賃金が低い都道府県

逆に、賃金が低い都道府県5位は、

1位: 福島県 月収280,000円
2位: 福井県 月収294,400円
3位: 沖縄県 月収294,900円
4位: 宮崎県 月収296,400円
5位: 新潟県 月収299,900円

という結果でした。トップとは、なんと月収で20万円以上も差があるのですね…

 

チェック!【地域別にみた薬剤師の年収】

  • 平成28年賃金構造基本統計調査の結果から、日本で一番 薬剤師の賃金が高い都道府県は、岩手県で月収500,400円、賃金が低いのは、福島県で月収280,000円
  • トップとは、月収で20万円以上も差がある

 

2.3 雇用形態別にみた薬剤師の年収

次に、パート(短時間労働者)、派遣労働者など、雇用形態別の薬剤師の給与に差を見てみましょう。

※正社員の給与については、前述の「1.職種でこんなに違うの!? 薬剤師の年収格差」にある通り

 

パート(短時間労働者)

総務省が実施した「平成28年賃金構造基本統計調査(短時間労働者)」および、厚生労働省が実施した平成28年賃金構造基本統計調査(一般労働者)のデータをまとめてみました。

平均実労働日数が少ないので、年収も低め。ママ薬剤師さんが時短勤務しているようなケースが多いと考えられます。

 

派遣労働者

東京都産業労働局が行った「平成26年度 派遣労働に関する実態調査」および、厚生労働省が行った「平成24年派遣労働者実態調査」データによると、平成26年で派遣労働者の平均時給額は1,787円とされています。

平均時間給額が高い業務としては、

1位: 情報処理システム開発 2,976円
2位: セールスエンジニ アの営業、金融商品の営業 2,665円
3位: 機械設計 2,571円
4位: 通訳、翻訳、速 記 2,520円

となっているなか、医療職は2,224円と報告されています。

だたし、これは医療職全体の平均なので、薬剤師職のみの平均時給額で比較すれば、ベスト3に食い込む可能性もありそうです。

東京23区における薬剤師 派遣労働者の平均的な時給額から月収・年収を算出してみると、次のようになりました。

※「ファルマスタッフ」2017年7月末時点の公開派遣求人の時給情報。基本給は1日の労働時間を8時間、月あたりの勤務日を20日間で算出。

 

パート、派遣薬剤師、正社員の薬剤師を比べると、勤務時間が短いパートを除き、派遣薬剤師と正社員の薬剤師では職種によって同程度の年収を稼げるといえそうです。

 

チェック!【雇用形態別にみた薬剤師の年収】

  • 東京23区の薬剤師 派遣求人は時給2,200~3,000円のところが多い
  • 派遣薬剤師と正社員の薬剤師では、職種によって同程度の年収を稼げる

 

4. 年収アップを考える薬剤師のための職種別アドバイス20

いよいよ年収をアップさせるためにはどうすれば良いのかを、職種ごとに考えてみます。

できればその際、単に給料アップだけでなく、業務のバランスも考えて、トータルで損をしないためのポイントをおさえておくことが大切です。

 

4.1 <調剤薬局勤務> キャリアアップと年収を意識した薬剤師の働き方アドバイス

【その1】どんどん出世して全国を飛び回ってみたい人は、”大手調剤薬局チェーン”を目指そう

大手調剤薬局には、管理薬剤師になったあとのキャリアプランが豊富にあります。

例えば、数店舗~数十店舗の薬局をマネジメントするエリアマネジャー、臨床現場から離れた本社勤務としては、採用・人事の仕事や、経営企画の仕事などへの道も用意されていることがあります。

1店舗の薬剤師にとどまらず、キャリアも給与もアップさせたい人は、大手調剤薬局チェーンを目指すのはいかがでしょうか。

【その2】ストレスなく一定の給与を確保したいママ薬剤師は、”大手調剤薬局のパート勤務”がオススメ

ママ薬剤師さんで、「時短で仕事を始めたい。でも、子どもの急な体調変化で休むことになり周囲に迷惑をかけるかもしれない」というのが心配という方は、まずはパート勤務がオススメです。

さらに、条件に合うようなら大手調剤薬局をチョイスすると良いでしょう。大手ですと、ヘルプなどのバックアップ体制が手厚いことので小さなお子さんがいても安心して働けます。

【その3】しっかり稼ぎつつ、割り切った働き方をしたい人は”派遣薬剤師”がおすすめ

がっちり稼ぎたい、そして面倒な雑務や人間関係に悩まされずに淡々と働きたいという人にピッタリなのは派遣薬剤師です。

都内近郊でも時給3000円は目指せますし、地方勤務もOKなら家付きで時給4500円!といった超好条件の案件を見つけることができますよ。

【その4】年収1000万クラスを目指すなら、”独立開業”も視野に入れる

調剤薬局の年収で見てきた通り、勤務薬剤師で年収1000万クラスを目指すのは、なかなか難しいです

それでも年収1000万超えを目指すなら、一般薬剤師、管理薬剤師の経験を積んだ後、独立開業して経営者に転向するのも一つの選択肢といえます。

【その5】自分のアイデアを活かして地域貢献したい人は、”小規模~中規模の調剤薬局”を目指そう

風通しがよく、自分のアイデアを採用されやすいのは小規模から中規模の調剤薬局といえます。

管理薬剤師ともなれば、給与も平均以上支給されることも多いので、満足度高く勤務できそうですね。

 

4.2 <ドラッグストア勤務> キャリアアップと年収を意識した薬剤師の働き方アドバイス

【その1】調剤経験を積みつつ、月給30万以上を狙いたい人にオススメ

ドラッグストアの多くは、年俸制で新卒の初任給から、すでに月給30万以上のところが多いです。調剤経験を積めて、給料もしっかりもらいたいという人にぴったりなのがドラッグストアといえます。

【その2】調剤併設店を選べば、基本給がアップ!

ドラッグストアでは、配属先として調剤専任か、調剤併設店(調剤+OTC)か選べます。

この場合、調剤併設店の方が月給として2万ほど高い場合が多いです。給与も良く、セルフメディケーションを学べるのは高ポイントといえます。

【その3】「転勤あり」を選択すれば、さらに基本給がアップ!!

転勤ありの場合は、転勤なしを選択した場合より少なくとも月給は1~2万ほど高くなります。
全国転勤OKという方の場合は「転勤あっても大丈夫です」と伝えておくのが年収アップの近道です。

【その4】地方勤務になれば、さらなる高賃金が狙えるかも

薬剤師が不足している地域では、どのドラッグストアも、のどから手がでるほど薬剤師が欲しいという状況にあります。全国転勤OKで、手っ取り早く高賃金を狙うなら、地方勤務を希望しましょう。

【その5】残業の扱いについては事前にしっかりチェックする

年俸に「みなし残業」として予め残業手当が含まれている場合は、残業しても給料はほぼ変わらないことがあります。

配属先の店舗の忙しさによっては、かえって「こき使われている」と感じてしまう可能性が…。

店舗の忙しさ、給与への残業の反映方法は、事前に必ず確認しましょう。

 

4.3 <病院勤務> キャリアアップと年収を意識した薬剤師の働き方アドバイス

【その1】年収よりも、とにかく薬剤師としてのスキルを磨きたい人に向いている

病院や診療所には、同じ職場に、医師、看護師のほかに臨床検査技師や理学療法士などのさまざまなコメディカルがいて、チーム医療の中で知識やスキルを磨くチャンスが豊富です。

まずは、臨床で役立つスキルと知識を身につけて、自分の市場価値をあげようと考える人にうってつけの職場です。

【その2】思った通りの業務につけないこともあると肝に銘じておく

大きな病院では、業務が分業制になっていることがあります。

若いうちや、就業して日が浅いうちには限られた業務にしか携わることができず、もどかしい思いをすることもあるかもしれません。

しかし、薬剤師人生という長い目で見れば、地道に培ったスキルをもとに、次のステップで大幅な年収アップも目指せます。

【その3】当直やお正月などの勤務もある。しかし、手当がつく場合が多い

入院患者を抱えている病院では、当然、当直業務や盆暮れ正月の勤務なども発生する可能性があります。

とはいえ、これらの業務には手当がつくことが多く、収入アップにもつながります。

【その4】クリニック・診療所の求人は希少!応募したければ即行動

病院に比べて高額の給与を得られるクリニックや診療所の求人は希少です。

満足できる年収を確保しつつ、病院やクリニックで働きたいと考えている人は、条件に合った求人を見つけたら、まずは行動することが大切です。

【その5】薬剤部長になれば給与は大幅アップが見込めるが、非常に狭き門…

薬剤部に所属する何十人もの薬剤師たちのトップである薬剤部長、あるいは役職に就くことができたら「役職手当」という形で基本給のアップが望めます。

ただし、薬剤部長は病院に1人というポジションですから、その地位を得るのはかなりの競争率といえます。

 

4.4 <企業薬剤師> キャリアアップと年収を意識した薬剤師の働き方アドバイス

【その1】企業で働いてみたい方には医薬品卸の薬剤師職も

医薬品卸会社で薬剤師が活躍できる場には、管理薬剤師やDI業務があります。

年収は350万円~程度ですが、土日祝日はきちんと休めるので、家族と休みを合わせたいといった希望がある人に向いていそうです。

【その2】企業の良さは、なんといっても福利厚生が厚いところ

企業のなかには、薬剤師手当て以外に、住宅手当などの手当ても支給してくれる事業所もあります。

産休・育休の取りやすさはもちろん、復帰のしやすさもあるようです。

【その3】フレックス制で仕事もプライベートもコントロール

企業のなかにはフレックス制を導入している事業所もあります。忙しい時期にはしっかり働き、閑散期には時短勤務をしてプライベートの時間にあてるといった、メリハリのある働き方が可能です。

【その4】全国あちこちへの出張があるのでアクティブ派にオススメの治験支援会社

CROで、臨床開発モニター(CRA)になると、治験実施施設の医師への面談などのために全国を飛び回ることがあります。出張をすれば、出張手当が支給される事業所もあるので、給与アップにもつながります。

【その5】製薬会社で高年収を目指すなら、やはりMR職

製薬会社で高年収を狙うなら、やはり、MR職がオススメ。

国内製薬会社 売上高上位10社のファイナンス情報で公開されていた平均年収を集計したところ958万円でしたので、かなりの高給は望めます。ただし未経験者の転職は、かなり難しそうです。

 

5. あきらめないで!薬剤師の年収がアップする4つの方法

薬剤師が年収をアップさせるためにはどんな方法があるのでしょうか。4つの方法をそれぞれご紹介します。

5.1 現在の職場で「給料交渉」

現在の職場に給与以外で不満がないのだったら、現在の職場に対して給料を交渉することが第一選択になるのではないでしょうか。

なぜなら、これまでにその職場で積み重ねてきたキャリアを無駄にすることなく、むしろ活かしてステップアップを目指せるからです。

準備すること

転職サイトに登録して、自分の市場価値を調べましょう。

交渉のポイント

調べた市場価値と現在の自分の給料を比べて、自分の給料が低いようだったら市場の水準よりやや高めを目指して給与アップを交渉しましょう。

タイミングとしては、自分にこれまでの業務にプラスして新しい業務が追加されたときです。

「今の仕事に満足しているし、新しい仕事にもチャレンジしたい。でも、仕事量が増えたので、もし可能だったら給料を見直してもらえないだろうか」といった風に交渉を持ち掛けてみましょう。

 

5.2 今の仕事を続けながら「副業」

次のステップとして考えるのが副業を始めることです。副業の良いところは、現在の職場でのキャリアを途切れさせることなく新しいことに挑戦できることといえます。

準備すること

現在勤務している職場で、副業を認めているかどうかを確認しましょう。

「副業禁止だけど、バレなきゃいいや」と思っても、確定申告の際に会社に知られてしまうことがあるので要注意です。

副業のポイント

副業をするときのポイントは3つあります。

  1. 本業に差し支えるようなハードな勤務は避ける
  2. 本業が副業と競合関係になるのは避ける
  3. 本業の会社の信頼性を下げる仕事は避ける

さらに、どうしてその副業をしたいのかしっかりと目的を持つようにしましょう。

目的意識が明確になると、副業も本業も活き活きとできるようになりますよ!

 

5.3 手っ取り早く「転職」

もし、現在の職場にこれ以上留まることが難しいようだったら、転職をして給与アップを目指すのも良いでしょう。

準備すること

自分で新しい職場を探すのも良いですが、自分の市場価値を確認し、より多くの情報を収集するためにも転職サイトに登録すると良いでしょう。

ただし、転職サイトは、それぞれ得意な分野があるので、できれば数社に登録して情報収集するのがオススメです。

例えば、「薬キャリ」は交渉力が強みなので、年収重視の方は満足いくサポートが受けられると考えられます。

「マイナビ薬剤師」はカウンセリング力に定評があると言われているので、ワークライフバランスを重視したい、人間関係が気になるといった方の満足度が高い案件の紹介を受けられるといわれています。

 

転職のポイント

新しい職場を探すにあたり、まずは「これだけは絶対に叶えたい」という譲れない条件を明確にしましょう。

給与、休暇のとりやすさ、人間関係、通勤距離、職務内容など、優先させたい条件は人によってさまざまです。

すべてを満たせればそれが一番ですが、それはなかなか難しい場合があるからです。さらに、譲りたくない条件に対して、優先順位をつけておくと、なお良いでしょう。

また、転職成功のポイントとして、これらの条件を転職サイトのコンサルタントに、しっかり共有しておくことが挙げられます。

自分の希望をしっかり伝え、情報共有しておくことで、希望に沿った案件を見つけてもらえるためです。

 

5.4 思い切って「独立開業」

現在勤務している会社にいても、そして転職したとしても、満足できる年収も業務内容も得ることが難しい。そんな場合には、思い切って独立開業を目指すという手があります。

薬剤師の国家資格を最大限に活かし、一国一城の主になることにあこがれている方も多いのではないでしょうか。

準備すること

自分の思い、目指す薬局、地域で暮らす人々のニーズとが合致しているのか、しっかりリサーチすることが必要です。

この時点でミスマッチが生じていると、せっかく開業しても思ったように患者さんに足を運んでもらえないという結果になってしまいます。

また、収入が不安定な開業当初の出費を抑えるため、医療事務すら雇わずに完全1人薬剤師での開業を考えるなら、自分が勤務薬剤師であるうちにレセプト請求などの事務的な手続きや知識も身につけておくと良いでしょう。

独立開業のポイント

独立開業して、自分が一人薬剤師として働いていく心づもりの場合、まずは1日の処方箋枚数30~40枚が確保できそうな出店場所を見極めましょう

1日約30枚の処方箋を確保できると、家賃や人件費などの固定費を賄えるとされているためです。

また、OTCや健康食品など、調剤以外の収入源の確保を考えておくと、診療報酬改定による収入減に備えられて安心です。

 

おわりに

薬剤師の職種ごとの給与や、年収アップのための方法についてご紹介してきました。

現在の職場での給与に満足していない薬剤師の皆さん、満足のいく報酬を得られそうな職場や働き方を見つけることができましたか。

もし、悩みに悩んで煮詰まってしまって、答えがなかなか見つからない場合には、同僚や友達に相談したり、キャリアコンサルタントなど、プロにも相談してみるのも良いですよ。

年収アップ実績のある薬剤師 転職サイト おすすめの3社は…

まず一番にオススメしたいのは、年収アップの転職事例も多数報告されている薬キャリです。

病院から調剤薬局に転職した30代女性では「規則的な勤務時間とプラス130万円の年収アップを実現できた」という声もありました。

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