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一人薬剤師のメリット・デメリットと仕事上の注意点
調剤薬局での仕事を探す際に「一人薬剤師」というキーワードがよく出てきます。
通常なら、何人かの薬剤師がいて、調剤と監査は別の人が行うとか、ダブルチェック体制をとったり、複数の目を通すことで、ミスをなくすためにの工夫をしているものです。
また、事務の人がいれば、処方せんの入力や保険に関わる業務を担当してくれます。
患者さんの少ない店舗では、経営の面から見ても、薬剤師が一人で、調剤→監査→投薬業務の全てを行わなければならない場合もあります。
事務の人も全くいない場合、処方せん入力やレセプト請求なども、全て薬剤師が一人で行わなければなりません。
今回は、「給料はいいけど、なんかコワイ…」、そんな一人薬剤師のお仕事についてのお話です。仕事をする上で、どんなメリット・デメリット、注意点があるのでしょうか?
一人薬剤師として働く 4つのメリット
1. 成長できる
一人薬剤師のいいところは、全て一人で行うことにより、かなりの知識や経験が得られ、判断力も磨かれることです。
自分の力で、様々な問題をその場で解決して乗り越えていくことにより、自信もつき、自立した、いわば、オールラウンダーな薬剤師になれるのです。
この先、どんな職場になっても、やっていける力がつくのではないでしょうか。
2. 患者さんとの距離が近い
全ての業務に関わることで、患者さんのことをより把握できるので、患者さんとの距離が縮まるというメリットもあります。
患者さんの顔を覚え、患者さんにも顔を覚えてもらえることにより、アットホームな雰囲気の薬局運営がしやすく、かかりつけ薬局として地域医療への貢献を目指す人にはオススメと言えます。
3. 人間関係が楽
職場の面倒なしがらみが無いのもメリットです。
人間関係への不満を転職理由にあげる薬剤師は少なくありません。
- 人間関係のトラブルで仕事に支障を来たしたくない人
- 職場での人間関係のトラブルで過去に嫌な思いを経験した人
- 一人の方がマイペースに仕事がしやすい人
には、働きやすい環境と言えるでしょう。
4. 給料がいい
仕事量が多く責任も重いため、給料も比較的高めに設定されています。
求人情報で、一日の処方せん枚数は少ないし、残業も多くないのに、年収が高いなーと思うと、「一人薬剤師だから」という理由の場合があります。
特に、地方で薬剤師がなかなか見つからないところでは、より高い給料を提示していたり、家賃補助や引っ越し代の支給などもある、待遇の良い求人があったりします。
しかし、一般的に見ると、一人薬剤師はあまり人気がありません。
なぜなら、やはり、仕事が大変だからです。
一人薬剤師として働く 3つのデメリット
1. 急には休めない
一人しかいないので、体調が悪くてもなかなか休めません。
忙しくてトイレに行けず、我慢しすぎて膀胱炎になってしまったりする人もいます。
体調を崩して辞めてしまう人もいるので、体力に自信が無い人は厳しいかもしれません。
2. 患者さんを待たせてしまうことがある
一人で全部やるということは、時間がかかる、ということです。
常連の患者さんばかりで、待ち時間が長いことをわかってくれて、こちらの事情に理解があればやりやすいのですが、時間に余裕がある患者さんばかりではありません。
急いでいる患者さんも当然います。
混雑してしまったり、話の長い人がいたりすると、待っている患者さんはイライラ。
一包化の長期処方がきてしまうと、一人に一時間もかかってしまうケースもあります。
そうすると、クレームになったり、怒って説明をきちんと聞いてもらえなかったり、ということが起こってしまいます。
3. ミスが怖い
薬剤師の仕事は、ミスがあると患者さんの命にかかわるリスクを抱えているので、みんな怖いのです。(ミスをした夢をみて、うなされてしまうなんて人も。。。)
クレーム等で怒られることによって、焦ってしまうと、うっかりミスをしてしまう確率も上がります。ですから、一人薬剤師の仕事に躊躇する人が多いのですね。
一人薬剤師になった時に注意する3つのポイント
1. 優先順位をつけて冷静に行動する
「忙しかったから」はミスが許される理由にはなりません。まず、ミスをしないことが重要ですから、仕事の優先順位をつけて、冷静に行動するように心がけましょう。
焦りや思い込みがミスを招く原因になります。一人でも、ダブルチェックをする、薬の名前を声に出して読むとか、○○したつもりにならずに丁寧に業務を行うことが大切です。
2. 必ず待ち時間を伝える
忙しいときこそ、トラブルを避けるためにも、状況を説明し、できることとできないことを正直に伝えましょう。
後から取りに来てくれる人もいるかもしれませんし、待てないから他の薬局に行きたいという人もいるでしょう。しかし、患者さんにも、薬局を選ぶ権利があります。
患者さんに待ち時間が長くなることを説明し、納得した上でお待ちいただきましょう。
3. 体調管理
自分以外に代わりの人はいないため、体調を壊さないようにしないといけません。ただし無理は禁物です。辛くても休めない場合もあるでしょうが、倒れてしまっては元も子もありません。
そうならないためにも、日頃から予防に努め、体調管理に気を配ることが大切です。
おわりに
求人によっては希望していないのに、一人薬剤師の業務を任されてしまうというケースもあります。
- 系列店舗の人数が足りなくて、ヘルプに行った先で、勝手もわからないまま、一人で業務を行わなければならなかった。
- 調剤併設のドラッグストアで、OTCの接客をしながら調剤も一人でやらなければならなかった。
という場合があるようです。
職場選びの際は、一人でまかなえる仕事量なのか、人材不足により無理を強いられる状況でないか、よく見極めてから決定した方が良いでしょう。
一人薬剤師は、責任の重い仕事です。しかし、自分の成長にもつながり、患者さんに貢献できるやりがいのある仕事でもあります。お給料も高めなので、稼ぎたい人やレベルアップを目指す人にとってはオススメの仕事といえるでしょう。
求人サイトのコンサルタントに相談すれば、一人薬剤師の案件も教えてくれますので、興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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