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  4. 薬剤師も転職の際に知っておくべき試用期間のトラブルやその対処法について

薬剤師も転職の際に知っておくべき試用期間のトラブルやその対処法について

薬剤師の求人情報でも、ときおり見られる「試用期間」の文字。

「試用期間なんて、あってないようなもの」とあまり意識していない方も多いかもしれませんね。

しかし、この試用期間を重要視しないまま就職してしまい、働き始めてから思わぬ不満を感じている方も中にはいるようです。

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そこで今回は、試用期間に関するトラブルの例、薬剤師の試用期間に関するよくあるQ&A、試用期間のトラブル防止や対処法をまとめて紹介していきます!

 

そもそも試用期間って何?

試用期間とはなにか?
辞書によると「従業員を採用する場合、本採用の前に試験的に一定期間働かせて職業能力をためしてみる期間。見習期間」とされています。

つまり試用期間とは、多くの企業が新規に採用した従業員たちの業務に対する適性を観察・評価するために設けられた期間だといえそうです。

※参照:Q7.試用期間の法的な意味はどのようなものですか。|労働政策研究・研修機構(JILPT)

 

 

実際に起こった試用期間に関するトラブル

試用期間は採用された側にとっては見習い期間だと言うことが分かりました。

この試用期間中には、正式に雇用された後とは異なり、なにか不当な扱いを受けたり、トラブルにあうこともあるのでしょうか。

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薬剤師に関するケースではありませんが、実際におきた判例がありますのでご紹介します。

 

長すぎる試用期間について争われた事例: 昭和59年 名古屋地裁「ブラザー工業事件」

ブラザー工業では当時、入社後6カ月を見習い社員期間とし、その後さらに6~12カ月の試用期間を設けていました。

これを受けて、裁判所では、「試用期間中の労働者は不安定な地位に置かれるものであり、見習社員の期間のうえに更に試用期間を設け、結果1年以上労働者は安定した立場にはならない」としました。その結果、会社側が敗訴しました。

これは、薬剤師にも起こり得る話ですね。

もし就職を希望する会社の試用期間が著しく長い場合は、その試用期間は適切とは言えないことが考えられます。

ほかにもなにか労働者が不利になる事柄があるかもしれませんから、本採用の前に良く調べた方が良いでしょう。

※参照: 労働法解説 試用期間(社会保険労務士中島事務所 東京都千代田区の社労士事務所)

 

試用期間についてよくある質問

Q1:試用期間の長さはどのくらいが妥当なのですか?

A:

試用期間の長さについては、特に労働基準法等で決まりはありません。調剤薬局やドラッグストアなどの民間企業は、一般的に最も多い3ヶ月、最長でも1年が限度と考えて良いでしょう。

国公立の病院に勤める薬剤師は公務員となりますので、試用期間にあたる条件付採用期間は6カ月〜1年とされています。

 

Q2:試用期間中の給与はどのようになっているのでしょうか?

A:

本採用後と試用期間中の給与が異なることはあるようです。
試用期間中の給与や待遇については、応募者や労働者と雇用側双方の認識の相違がないよう、しっかりと明記・明言、もしくは確認をしておく必要があるといえます。

 

Q3:試用期間中に解雇・本採用拒否をされる理由にはどのようなものがありますか?

A:

試用期間中の解雇・本採用拒否をされる場合には、主に次の5つの理由が挙げられることが多いようです。

  1. 履歴書などに重大な経歴詐称や隠ぺいがあった場合
  2. 業務を遂行するために必要な能力が大幅に不足している場合
  3. 勤務態度の不良
  4. 勤怠不良
  5. 健康不良

 

Q4:試用期間中でも雇用保険や健康保険に加入できますか?

A:

雇用保険や健康保険は「それぞれ労働時間や雇用期間に応じて加入要件が決められています。その加入要件を満たしていれば、試用期間であっても、入社直後から雇用保険等の保険へ加入させる必要があります」とされているようです。

※参照: 試用期間の法律知識 – キノシタ社会保険労務士事務所

 

試用期間のトラブルを未然に防ぐ方法

薬剤師も用心しなければ「実際に働いてみたら、求人情報に記載されている内容と違っていた」ということがあるかもしれません。

 

転職の際にトラブルになりやすい項目としては下記のような例が挙げられます。

試用期間の長さ
正社員への登用条件
給与
各種保険への加入条件

どうしてこういったトラブルが起こるのかというと「求人票はあくまで募集条件で、法的拘束力はない」からだそうです。

 

それでは、こうしたトラブルを避けるためにはどうしたら良いのでしょうか。

ポイントは1つ。「会社との雇用契約書」を良く確認することです。

 

雇用契約書にサインをする際は、雇用内容を確認し、理解が曖昧な箇所については会社側に確認をしてからサインをするようにしましょう。

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もし、自分から会社側へ確認しづらい場合は、転職サイトのキャリアコンサルトに相談して確認してもらうと良いでしょう。

※参照

 

薬剤師が試用期間中にトラブルに遭ってしまった場合の対処法

万が一、私たち薬剤師が試用期間中にトラブルにあってしまったらどうしたらよいのでしょうか。

 

1. まずは勤務先の担当者に直接伝えてみる

薬局や病院の採用担当者に「ちょっとご相談したいことが…」と切り出してみましょう。

うっかりミスだったら、きっとすぐに改善・対応してもらえるはずです。

いきなり「条件と違う!だまされた!!」といった、激しい態度で臨むのは得策ではありません。

もし、キャリアコンサルトさんを通じての就職だった場合は、勤務先との話し合いの間にキャリアコンサルトさんに入ってもらうとスムーズですよ。

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2. 各種機関へ相談してみる

勤務先へ真摯に訴えても聞き入れてもらえない場合には各種担当機関に相談してみましょう。

・賃金や解雇に関すること → 労働基準監督署
・雇用保険に関すること → ハローワーク
・社会保険に関すること → 年金事務所

 

3. 弁護士に相談する

各種機関へ相談しても改善が難しい場合には、弁護士に相談し、得るべき利益と権利を獲得しましょう。

 

4. すっぱりあきらめて転職する

弁護士に相談して訴訟を起こすのは莫大なコストがかかり現実とはいえないかもしれません。時間もかかりますよね。

泣き寝入りのようで悔しいかもしれませんが、これ以上大切な時間を無駄にしないためにも、新しい理想の職場探しへと踏み出すのも良いかもしれません。

もし、どこに相談したら良いか分からない場合には、厚生労働省が提供している総合労働相談コーナーに連絡してみると良いでしょう。労働問題に関する相談、情報の提供にワンストップで対応してくれますよ。

 

おわりに

今回は、薬剤師の試用期間に関する疑問やトラブル対応方法をお伝えしました。

もともと好条件の求人が多い薬剤師ですが、試用期間中の待遇に関してもしっかり目を通す必要があるようですね。

また、起きてしまったトラブルについては、対処法で紹介したように一人で解決しようとせずに周囲にも相談するようにしましょう。

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