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薬剤師の転職 適性検査の対策が必要な薬局・企業は?
製薬会社や大手薬局チェーンなど、採用試験の一部に適性検査を行っている企業も多いですが、難しくて苦手意識のある方も多いのではないでしょうか。
薬剤師の転職の場合は、適性検査対策が必要になるのでしょうか?
今回は、適性検査の目的や種類などを詳しく紹介するとともに、実際に薬剤師採用で適性検査を実施している薬局や製薬企業、適性検査の測定内容ごとの対策についてお話ししていきます。
そもそも、なぜ適性検査は行われるのか?
応募数が多い企業の場合は、新卒、中途に関わらず、何百、何千のエントリーシートが送られて来ます。
それらに目を通して、絞りこみ、面接をするだけでも採用側にとっては大変な労力となりますよね。
適性検査の最大の目的は、その人が企業に合った人物かを見極めることです。
さまざまな種類の適性検査を通して、応募者を数値化・客観化し、ふるいにかけています。
ですから、自社にふさわしい人材をより短時間で、効率的にピックアップするために適した適性検査を積極的に取り入れているのです。
企業側の適性検査を実施するメリットをまとめると、以下のようになります。
1. 効率的な選考ができる
採用活動は限られた時間のなかで行われます。
適性検査により大量の応募者をふるいにかけ、短時間で求める人材像を明確にすることができます。
2. 応募者の能力・性格などの個人差を統一の尺度で表すことができる
そのため、採用担当者の能力に左右されることなく、求める人材を確保できます。
3. 採用のミスマッチを防ぐことができる
採用活動では、短い期間にその人物が自社にふさわしい人材かどうかを見極める必要があります。
適性検査を用いると、数回会っただけでは判断しづらい応募者の気質や性格を把握しやすくなり、採用後の業務を遂行していくための合わない人材を採用するリスクを回避できます。
適性検査にはどんな種類があるのか
それでは、具体的に適性検査では何を測定しているのでしょう。
適性検査では以下のような要素を測定しています。
- 能力測定
…数的処理、言語的処理、論理的思考など、知識・学力を測定する際に用いられ、知的能力を測定する。 - 性格測定
…行動様式やものの見方・感じ方など、日常的によく見られる行動特徴や性向を把握するための検査。基本的には人物特徴の理解、職務や職場との適合性や一般的な優秀性の評価などを目的として使われている。 - 興味・指向測定
…興味・指向・動機を測定する。
能力・性格測定と合わせて総合的な人物理解のために使用される。
そして、これらの要素が含まれる適性検査が、さまざまな企業から開発・発売されています。
ここで、メジャーな適性検査を3つご紹介しましょう。
1. SPI検査
株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供。
採用で、最も利用されている適性検査の一つです。
「言語能力」「非言語能力」「性格検査」の3つのテストから成り立っています。
- 言語能力
いわゆる国語力を試されるテスト。四字熟語、同意語などの設問があります。 - 非言語能力
いわゆる算数的な問題が出題されます。濃度、鶴亀算などの設問があります。 - 性格検査
行動、意欲、情緒などの項目を測定します。
SPI検査の中にも種類があり、測定内容が「能力」か「性格」か、その「両方」が入っているものか、企業によって採用しているテストが異なります。
2. GAB
日本SHL社が提供。新卒総合職の採用に特化したテスト。
知的能力とパーソナリティについての測定を行います。
- 知的能力
長文読解問題などの言語分野の問題と、図表の読み取りなどを行う計数の問題から成り立っています。 - パーソナリティ
主に性格を測定します。
3. DPI
株式会社ダイヤモンド社が提供。職場での適応性をみるためのテスト。
「基礎診断項目」と「個別診断項目」の2つの診断項目を検査します。
- 基礎診断項目
職種や業種に関わらずに必要な特性について測定します。
積極性、協調性、慎重性、責任感を測る項目から成り立っています。 - 個別診断項目
職種によって重要度が異なる特性について測定します。
仕事への態度、対人関係、組織への順応などを測る項目から成り立っています。
※参照
薬剤師の採用試験で適性検査対策をした方が良い企業は?
薬剤師の採用試験の現場でも、適性検査が導入されることが多くなってきているようですが、実際にはどんな企業で行っているのでしょうか。
「製薬企業」「医薬品卸会社」「調剤薬局大手」を狙うなら対策を
アステラス製薬などの製薬企業や、アルフレッサなどの卸売販売企業など、応募者が多数集中する企業では、適性検査が積極的に取り入れられています。
調剤薬局やドラッグストアの場合、日本調剤やイオンリテール株式会社などの大規模な企業の採用の際には適性検査が実施されることがあるようです。
なお、これらの企業では、新卒でもでも適性検査が実施されることが多いようです。
一方、小規模の企業で中途採用の場合には、適性検査はあまり行われていないようです。
※参照:
薬剤師のための適性検査対策のコツ
狙え!製薬企業・医薬品卸会社・調剤薬局大手
製薬会社、薬局でも大手企業では適性検査を実施しているようですね。
適性検査はいきなり試験を受けても高得点は取れません。しっかり適性検査対策をして就職試験に望みましょう。
1. 能力測定検査の対策
募集職種を入社後に滞りなく遂行できる一般常識や論理的思考があるかどうかを見極めるための検査ですね。
コツ1:基礎問題は解けるようにする
能力検査は幅広い問題より出題されますが、基本的な計算問題や、国語の四字熟語などは出来るようにしておきましょう。中学校レベルの問題が大半です。
コツ2:得意分野に時間をかける
なかには図形問題や空間把握など、得意不得意が出る問題もあります。
出題数も多いので、時間を計りながら自分が得意な問題を重点的解いていきましょう。
問題集を購入するなどして、予めどのような問題が出されるのかを知っておくと良いでしょう。
2. 性格測定検査の対策
募集に適した人物かどうか、性格や応募者のタイプを判断するための検査。
コツ1:企業が求める人物像に近い回答をする
そのためには、募集職種のことをよく研究したり、OB・OG訪問をして理想とされる人物像のイメージを固めておくなどの対策が必要です。
どのような職種でも「持続力」「慎重性」「向上心」に結びつく項目に関してはポジティブに回答した方が、良い評価に結びつくようです。
薬剤師は加えて、「正確性」「几帳面さ」が特に求められていると思われます。
コツ2:回答がぶれないようにする
テストのなかには似たような設問が何度か出てきます。
気分で回答せず、一貫性のある回答を心がける必要があります。
一貫性がないと、「優柔不断」といった判定になってしまう事があるようですよ。
コツ3:強い否定で断定している質問に注意
質問のなかには、この検査で、自分を良く見られようと嘘をついていないかを測る質問が散りばめられています。
例えば、「これまで一度も人に嫌悪感を抱いたことがない」など強い否定で断定しているものです。一度も嫌悪感を抱いたことがない人なんて、いませんよね?「いいえ」と答えるのが無難でしょう。
無料で試せる適性検査
実際に適性検査を試してみたい場合は、まずは無料の適性検査を実践してみることがおすすめです。
SPI試験問題集を試せるサイト
「SPIってなに?」ということから学べるサイトです。
ジャンル・難易度別にわかれた例題が多数掲載されています。丁寧な解説もついていて分かりやすいですよ。
また、SPI試験対策のみではなく、SEなどのコンピュータ職で行われることの多い「CAB」の問題も試せます。
※参照:SPI試験問題集 (StudyPro)
おわりに
今回は、就職試験によくある「適性検査」についてお伝えしてきました。
日々の仕事や勉強が忙しい薬剤師にとって、適性検査は少し厄介かもしれませんが、しっかり適性検査対策をして、希望する企業への採用を手にしましょうね!
薬剤師も新卒で企業系を狙うなら、適性検査対策をしておいた方が就活もスムーズに行くわよ。
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