- HOME >
- 薬剤師の転職マニュアル >
- 薬剤師の転職ノウハウ >
- 薬剤師の転職術 -自己PRのやり方と職種別の例-
薬剤師の転職術 -自己PRのやり方と職種別の例-
自己PRは、履歴書や職務経歴書に記載したり、面接で聞かれたり、採用に関わる重要なポイントです。
採用を勝ち取る効果的な自己PRとは、一体どのようなものでしょうか?
効果的な自己PRとは?
自己PRとは、過去の職務内容や実績を具体的に説明し、薬剤師の心構えを伝え、アピールするためのものです。しかし、自分の書きたいことを書きたいように羅列するだけだったり、自慢話で終わっては意味がありません。
採用先はどんな能力のある人材を求めているか?
自分は即戦力として働けるか?
自分が今まで培ってきたスキルや経験をどのようにその企業で活かせるか?
他の薬剤師との差別化ができないと採用を勝ち取れません。
具体例を挙げて考えてみましょう
あるドラッグストアに2人の転職希望者からの申し込みがありました。
Aさん
- ドラッグストア勤務の経験あり。
- サプリメントアドバイザーの資格を取得。
- 自分の経験と資格をアピールし、条件の良いドラッグストアに転職を希望。
Bさん
- 調剤薬局勤務の経験あり。
- 留学経験があり、英語が話せる。
- 結婚を機に引越し、OTC薬の知識をつけたいと思いドラッグストアに転職を希望。
このドラッグストアの場合は採用されたのは、なんとBさんでした。
なぜBさんが採用されたのでしょうか?
採用側は、外国人客の来店が増えているものの、流暢な英語が話せるスタッフがいなくて困っていました。
今欲しい人材が、「英語が得意なこと」に重点があったため、Bさんのほうが評価されたのです。調剤薬局で患者対応をしていたため、ドラッグストアでの勤務経験がなくても接客業務もスムーズに対応できるだろうと判断されました。
企業の求めるもの、自分の提供できるものがマッチングしないと採用にいたりません。
また、採用されたとしても、「思っているのと違った」と長続きしない原因になり、お互いが不利益を被ることになってしまいます。
企業はどのような人材を求めているかのか、十分に情報を収集することが大切です。
職種別 相手に響かせるアピール方法
病院勤務を希望している場合
調剤業務は、内服薬だけでなく注射剤や無菌調製、医薬品情報、薬品管理、感染対策についてなど、幅広く、より専門的な知識が求められます。
患者さんへの接遇態度も重要です。
さらに、チーム医療が推進されている中で、看護師や医師などと連携して行くことができる人材が望まれます。
調剤薬局勤務を希望している場合
薬剤師の中で、1番患者さんに近い存在です。調剤技術だけでなく、患者さんと医師の橋渡し役としての仕事ができるかが重要です。
専門用語だけでなく、患者さんが理解できる言葉で話せるか?
在宅医療の現場であれば、ご家族との関わりも大きくなりますから、高いコミュニケーション能力が求められます。
地域医療に貢献する意欲も必要です。
ドラックストア勤務を希望している場合
調剤技術以外では、OTC医薬品や日用品、サプリメントなど幅広い商品知識が求められます。
接客能力や態度も重要ですし、セールスの技術も必要とされます。クレームや問い合わせにも落ち着いて誠実に対応できるでしょうか。
商品管理や売上の向上に対するアイデアが必要とされたり、商品の出し入れで力仕事が多かったりもします。
どの仕事にも共通して求められること
どんな現場でも、重要視されるのは「コミュニケーション能力」と「人間性」です。
コミュニケーション能力
対患者、対医師、または同僚と、対象は変わっても、相手の意図をくみ取り、自分の伝えたいことを的確な言葉でわかりやすく表現することが円滑な業務の推進に欠かせません。
人間性
- 問題や課題に対して、冷静に的確な対処ができる人なのか?
- 自ら考えて行動し、改善に持っていけるタイプの人なのか?
- 正直で誠実な、信用できる人なのか?
採用担当者は、自己PRからあなたの人間性を読み取ろうとしています。
転職に成功した先輩薬剤師の自己PR 具体例
転職に成功した先輩方はどのような自己PRをしていたのでしょうか?
ポイントを学び、活かしましょう。
病院勤務から調剤薬局へ
「大学病院に5年勤務し、調剤業務、注射や点滴の調製、病棟業務で慢性疾患を抱える患者さんにもチーム医療に加わり関わってきました。
高齢患者さんが多かったため、退院してからの在宅医療の整備がまだまだ整っていない現実に気づきました。
患者さんに直に接する仕事がしたいと考えており、チーム医療で医師や看護師と協力して働いていた経験を活かし 、在宅医療に力を入れている薬局で働きたいと考えて志望しました。」
病院勤務から漢方薬局へ
「病院に勤務し、調剤業務と病棟業務を主に担当しました。
ガン患者さんや脳梗塞で寝たきりなどの、症状の重い患者さんを担当するうちに、西洋医学の治療に限界を感じ、いかに、予防が大切か実感しました。先生に治してもらおうという患者さんの意識改革も必要だと感じました。
元々、自分が体が弱かったこともあり、体質改善や不定愁訴の改善に漢方薬を利用してきました。より自然に沿った治療や健康に関する考え方を一般の人にも啓蒙し、健康寿命を延ばすための指導に関わり社会の役にたちたいと考えて志望しました。」
おわりに
ここまでいろいろお話してきましたが、人それぞれ経験も考えも違います。誰かの真似をしても意味がありません。
過去の経験から何を学び、自分のどんな能力を活かし、薬剤師としてどう働きたいか?
明確な理由や目標を自分の言葉で伝えることが何よりも大切です。
自分なりの自己PRを考えてみましょう!
- 働き方が変わる キャリア面談が好評正社員もしくはパート・アルバイトなど、腰を落ち着けて働きたい人で、業種未経験、新卒で経験が浅いなどの理由から転職に不安がある人にオススメ。 書類の添削や面接、条件交渉など、転職活動に関する様々なサポートが受けられる。
- 好条件の薬剤師求人が豊富公開求人情報は47,000件以上(2023年9月29日時点)と豊富。派遣求人のなかには時給3000円以上の求人も。ブランクがある薬剤師でも、グループ会社 日本調剤の教育ノウハウを生かしたスキルアップ・キャリアアップ支援サービスが充実しているので気軽に転職活動を始められる。
- 薬剤師登録数No.1 *年収は高め、かつ職場環境や勤務条件も妥協したくないというかたにオススメ。 日本最大級の医師サイトm3.comでお馴染みのエムスリーグループの薬剤師向けサービスでより多くの求人案件を吟味し、自分に合った求人を比較検討できる。*エムスリーキャリア調べ
薬剤師の転職サイトについて、さらに詳しく比較したいかたは「薬剤師が選ぶ人気転職サイトBEST5」もご覧ください。
カテゴリ一覧
- 転職 お役立ち情報