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2021年「第5回みんなで選ぶ薬局アワード ONLINE」結果発表!

2021年10月24日、ONLINEにて開催された一般社団法人 薬局支援協会主催の「第5回 みんなで選ぶ薬局アワード」。今年度も新型コロナ感染症に配慮し、LIVE配信ツールを利用したオンライン形式で開催されました。

↑ 第3回みんなで選ぶ薬局アワードの様子

本年度予選会(オンラインで実施)の一般審査員の中から代表薬局に選ばれたのはこちらの6薬局です。

  • 金太郎薬局【京都府】
  • OGP薬局荒川店【東京都】
  • たむら薬局栄町店【東京都】
  • ㈱ファーコス新潟事業部 市民調剤薬局【新潟県】
  • 調剤薬局元気の森【群馬県】
  • 合同会社みどりや薬局【静岡県】

薬局アワード本選の事前参加申し込みは372名(イベント管理サービスpeatixより)です。一般参加者が注目する中、今年も素晴らしい薬局の取り組みが発表されました。

【みんなで選ぶ 薬局アワード】とは?
「薬局ってどこも一緒じゃないの?」「信頼のおける薬局を探したい」そんな患者さんの疑問や要望に応えるべく、一般の方々に薬局の取り組みを知ってもらうイベント。薬局アワードの代表薬局は、背景・思い、患者視点、独創性、社会性、再現性、将来性という6つの評価項目に基づき、1次審査、2次審査を経て6組の薬局が代表に選ばれる。そしてイベント当日、それぞれの取り組みについて代表薬局の発表を聞いた上で、薬局アワード参加者と審査員の投票により受賞薬局を決定する。

2021年度の特別審査員は以下6名です。

  • NPO法人がんノート 代表理事 岸田 徹 氏
  • 患医ねっと 代表 鈴木 信行 氏
  • 一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長 狹間 研至 氏
  • 麻酔科専門医兼メディアアーティスト みおしん 氏
  • 全国薬学生アワード2021 最優秀賞 白戸 良磨 氏
  • 兵庫県赤十字血液センター 所長 平井 みどり 氏

2021年の受賞結果!

2021年「第5回 みんなで選ぶ 薬局アワード」で見事 最優秀賞に輝いたのは、
地域の女性と子どもの健康と未来をサポートしたい!』を発表した【OGP薬局荒川店

特別審査員賞は『パパママ薬局は地域健康のHUB 薬局に+αの拠点で地域を支える。』を発表した【合同会社みどりや薬局】に。

オーディエンス賞は『地域を愛し地域から愛される薬局づくり』を発表した【たむら薬局栄町店】に贈られました。

以下、最優秀賞、特別審査員賞、オーディエンス賞を受賞した薬局と、本選で発表いただいた代表薬局の取り組みを紹介していきます。

最優秀賞: OGP薬局荒川店 『地域の女性と子どもの健康と未来をサポートしたい!』

かつて緊急避妊薬を渡せないことで、自身が地域で困った女性を救うために非常に苦労したという鈴木氏。その経験から、性教育と女性ヘルスケアの大切さ、そして一刻も早く緊急避妊薬、避妊についての正しい知識を地域の方に知ってもらう必要があると強く感じるようになったという。しかし、いきなり性教育講座ではなく、まずは会社や地域に認めてもらえる認知症カフェを開き、その中で講座をスタートさせた。講座が好評となり、薬局で世代別の女性健康講座や性教育講座を実施するに至る。開催を重ね、薬局の活動が地域・外へ繋がるようになった。今後も女性ヘルスケアの増進、思春期のサポート・セーフティネット構築を目指し、全国に活動を広めていきたいとのこと。鈴木氏のパッションが参加者の心に強く響いた発表となった。

特別審査員賞: 合同会社みどりや薬局 『パパママ薬局は地域健康のHUB 薬局に+αの拠点で地域を支える。』

薬局近くに開設した自宅 兼 認知症カフェ「みどりや健康ステーション」が地域健康のHUBとなる事例を紹介。ステーション開設にあたっては行政に相談しながら色々検討。最終的に行政を上手く巻き込む形で提案し、様々な協力を得て認知症カフェ開設に至る。これを機に市内には8か所の認知症カフェが立ち上がり、行政・民間・地域住民が繋がるチームオレンジが結成しやすくなったという。また認知症カフェが開催されるなかで、ステーションを利用して地域ケア会議なども開催。他職種連携会議、ケアカフェ、と発展していき、みどりや健康ステーションが薬局利用はもちろん、介護認定、医療連携、行政などの様々なHUBとなった。コロナ禍であっても薬局で出来ることを模索し、オンラインなど活用しながら、地域イベントを開催。また、他の薬局で取り組むことは難しいとの声はありつつも、空き家やスペースを利用するなど、地域密着で顧客や行政をうまく巻き込んでおり、何より清水氏自身が楽しんで取り組んでいるという点で好評を得た。

オーディエンス賞: たむら薬局栄町店 『地域を愛し地域から愛される薬局づくり』

東京・江古田生まれの薬局による、江古田に完全密着した、地域の健康で安全・安心な生活をサポートするための様々な取り組み。なかでも印象的だったのは、モノと機能の充実。健康な暮らしに必要なものをすべて揃えるということで、全4店舗合わせ約500品目の一般医薬品など豊富な商品をを取り揃える。その備えが功を奏し、コロナ禍でも地域に必要なモノや情報の提供に即時対応できたという。また、大手チェーンに負けない機械化・ICT化に注力している点も好評。クラウドで情報を一元管理し、江古田の方々が薬局を利用する際にいつでも健康情報を提案できるようにしている。独自アプリも開発し、処方箋送信やチャット相談の機能を備えた「たむら薬局専用アプリ kakari」は現在約800名の登録者数となった。こうした努力が着実に売り上げに繋がっているのは素晴らしい。現在開発を進めている「たむら薬局カード」では検体測定の結果を記録し、LINEと連携させ、会員向けサービスの拡充を図っている。地域で愛される薬局として、これからも江古田の方々の健康で安全・安心な生活をサポートしたいとのこと。

金太郎薬局 『薬局×弁当屋!?あなたの口に入るもの、全て責任持ちます』

もともと在宅医療に力を入れている薬局で、過去に独居の高齢男性患者のお宅に訪問した際、生活の質や食事バランスなどの問題に直面。その経験を通じて同じような状況の方に何かできることはないかと考え、手作りの健康弁当を作って届ける取り組みを始める。弁当は管理栄養士・薬剤師監修の健康的な日替わり。薬局の在宅患者に弁当を届ける際には弁当屋と薬局が連携して患者を見守る。弁当屋には薬の飲み残しや体調などの様子を聞いてもらい、その情報がslack(コミュニケーションツール)で薬局に共有される。この連携を活かして、弁当屋から患者の受診情報の報告を受け、薬局の早期対応に繋がったという事例もあった。薬局では、これまで患者に病気などの問題が起きてから関わりが始まっていたが、弁当のお届けにより病気の前段階から関われるようになったという。取り組みによる今後の広がりが期待される。

㈱ファーコス新潟事業部 市民調剤薬局 『薬局スタッフもゲートキーパーです!』

ゲートキーパーの役割は、地域の中で自殺を考えている人に気づき、本人の気持ちを尊重し耳を傾け、早めに専門家に相談するように促し、じっくり見守ること。過去の苦い経験をきっかけに、ゲートキーパー養成研修会を薬局で実施することにした。NPO法人ライフリンク等が行った調査ではうつ病から自殺に至る経路が最も多いという結果が出ている。また、保険薬局利用者200名に行った精神症状に関するアンケートでは薬局利用者21.9%がうつ病群、また希死念慮のある利用者は薬局利用者全体の5%と評価された。薬局であれば、患者の変化に気づきやすい。また患者も薬局スタッフには話しやすいことから、市民調剤薬局ではこれまで数10例の希死念慮者と対応してきた。他職種と連携し、少しでも多くの薬局が自殺予防に関わることで、救われる命があるのではないかと考える。今後はコロナ禍という状況に合わせ、LINEなどでも相談できるアウトリーチ型の対策を行政と連携し進めていくとのこと。

調剤薬局元気の森 『薬剤師が支える企業の健康「健康経営」』

薬局としてイベント開催や情報発信を続ける中、カフェで気軽に健康チェックができる薬局「らしくる」を開設。測定・カウンセリング・フォローにより、その人らしい健康のサイクルを薬剤師らがアドバイスするというものだった。しかし日中働いている人々に、病気でないのに来局してもらうのは難しかった。そこで、健康チェックをオフィスで行える出張保健室「オフィスらしくる」を考案。従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に実践する「健康経営」を中小企業でも取り組めるようにと始まった。「オフィスらしくる」ではWEBで測定結果の確認、健康セミナー・短期集中トライアルの開催、チームビルディング・健康レクリエーションの提案、測定ブースの設置・オンラインサポートなどが受けられる。開始から1年半が経ち、導入企業からは食事や運動など健康に対する意識が高まったと好評。今後は、オンラインサポートをさらに充実させ、それらをパッケージングし、全国の他の薬局とともに取り組んでゆきたいとのこと。

—–

以上、「第5回 みんなで選ぶ 薬局アワード」の受賞結果をお伝えしました。

どの薬局の取り組みも本当に甲乙つけがたく、第5回は開催史上最も意見が分かれた回だったという特別審査員の声もありました。本イベントを通じて、今後ますます素晴らしい取り組みを行う薬局が増えていくことに期待感を持てた一般の方も多かったのではないでしょうか。次回の薬局アワードについて、薬局支援協会 代表理事の竹中氏は、来年こそリアルな場で第6回を開催したいと語っています。

※ファーマシストライフ 働き方研究所では、「みんなで選ぶ薬局アワード」の公式メディアとして、2021年度も代表薬局の取り組みや各賞の詳しい受賞理由など、順次ご紹介していきます。ぜひチェックしてくださいね。

みんなで選ぶ 薬局アワードとは? 】
全国から、創意工夫している薬局の取り組みを募集し、独自の審査基準に基づいた厳正な審査を行い、最終的に代表薬局を選出。一般の方を対象とした「みんなで選ぶ 薬局アワード(決勝大会)」にて発表します。審査員と会場にお越しの一般の方の投票により、最優秀賞の薬局を決定するイベントです。 ※主催:一般社団法人 薬局支援協会
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