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いつか独立・開業したい薬剤師へ!フランチャイズ薬局のメリット・デメリット

「いつかは、自分の薬局を持ちたい!」

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そう考えている薬剤師は、少なくないでしょう。

しかし、いざ開業するとなると、立地の選び方、薬剤師の見つけ方、帳簿のつけ方など…解らないことばかりです。

「そもそもお金がないけど、銀行は融資してくれるのかな…」など、悩みは尽きません。

 

第20回医療経済実態調査よると、法人1店舗経営では赤字との結果が出ています。

やはり、これからの薬局経営は一筋縄では行かないようですね。

 

そこで今回は、失敗しない薬局経営を目指している薬剤師さんのために、「フランチャイズ薬局」のメリット・デメリット、その開局までの具体的な進め方、など詳しく紹介していきます。

 

そもそも「フランチャイズ」とは一体どんな事業形態でしょう?

フランチャイズは、本来、長期間の経験を必要とする、効率的な経営方法、知名度、商品開発力を短期間で解決できる方法です。

 

身近なフランチャイズと言えば、やはりコンビニ!

コンビニエンスストアを例に考えると、わかりやすいと思います。

町中のコンビニエンスストアに目を向けると、皆がよく知る店名と看板、そして厳選された商品があります。これから商売を始めるならば、この恩恵にあやかりたいと思うのは当然ですね。

その想いから、フランチャイズが生まれました。

簡単に言うと、

あなたのお店の店名、看板、商品、そして経営ノウハウを使わせて下さい。
その代わり、月々いくらかお支払いしますよ!

という事業形態です。

薬剤師がフランチャイズを考えるとしたら、やはり保険薬局の業態を選ぶ人が多いですね。

 

次に、「フランチャイズ薬局」のメリット・デメリットについて考えてみましょう。

薬局開業をフランチャイズで行う 4つのメリット

まず、フランチャイズで保険薬局を開業するメリットを考えてみます。

 

1. 立地選定のアドバイスや店舗の提案をしてもらえる

薬局を始めようと思っても、どこに薬局を開くべきか困るでしょう。

医院近くの門前薬局を個人で探すには苦労しますし、駅前や数店舗の医院に囲まれた立地となればコンサルタントのアドバイスがほしいところです。

フランチャイズであれば、こういった立地選定のアドバイスや店舗の提案をしてもらえます。

 

2. 資金調達や申請についてアドバイスがもらえる

どんなに小さな薬局でも、1,500万円以上の資金が必要になります。

返済計画を練りながら、資金をどこから調達するのかを考えなければいけません。これは、サラリーマン薬剤師では検討のつかないことではないでしょうか。

フランチャイズであれば、資金の調達や、当局への申請についてもアドバイスしてもらえます。

 

3. 薬剤師の採用フォローをしてもらえる

規模によっては、一人薬剤師にすることも可能ですが、体力的にキツいことがあります。

一人で頑張りすぎて体を壊しては元も子もありませんし、薬剤師としての業務のほかに、経営も行う必要があります。

ということを考えると、シフト制を目指して薬剤師を採用しなければ!ということになるでしょう。

しかし、地域によっては募集を出しても、なかなか都合よく働いてくれる薬剤師は見つかりません。

フランチャイズの場合は、そんな困った時に、ヘルプとして関連薬局から薬剤師を回してくれるので、その間に、安心して有能な薬剤師を見つけることができるのです。

 

4. 医薬品購入費を削減できる

これが、フランチャイズ薬局の最大の利点かもしれません。

なぜなら、保険薬局経営のポイントは医薬品購入費にある、といっても過言ではないからです。

保険の特性上、薬代の支払いは3ヶ月後に行われるわけですから、患者さんが増えたと言って喜んでばかりもいられません。薬代の支払いが滞ると、すぐに卸からの医薬品供給が止まってしまいます。

そこで、薬を安く仕入れるなどして、常に医薬品購入費用の圧縮を念頭に置かなければなりません。

フランチャイズ経営にすると、スケールメリットが生まれて、比較的安く医薬品を購入できるようになります。

 

フランチャイズ薬局のデメリット

次に、フランチャイズ薬局のデメリットについて考えてみます。

 

1. ロイヤルティーが発生する

これだけ多くのメリットが無料!…なワケがありませんよね。
当然、フランチャイズ本部に月々の売上の数%を支払わなければなりません。

この支払いを「ロイヤルティー」と呼びます。

しかし、保険薬局の経営はどんどん苦しくなっていますから、売上の数%を渡すだけでも容易なことではありません。

その分だけ、自分の報酬が少なくなることは覚悟しましょう。

 

2. 屋号の有効性はあまりない

コンビニなどのフランチャイズの場合は、屋号やロゴが売り上げに大きな影響を与えます。しかし薬局の場合は、屋号が収益に大きく影響することはありません。

従って、フランチャイズ薬局だからと言って、始めから患者さんが集まることはありません。

集客に関していえば、個人もフランチャイズも関係なく、医薬品供給に付随するサービスの向上に努めていく必要があります。

 

フランチャイズ薬局を始めるまでの道のり

大きく次の5つのステップになるかと思います。

  1. どこのフランチャイズ薬局にするか決める
  2. 開業場所を決める
  3. 融資依頼をする
  4. 内装工事、当局への申請
  5. 開局!

それでは、フランチャイズ薬局を開局するまでの流れを詳しくみていきましょう。

 

1. どこのフランチャイズ薬局にするか決める

まずは、ホームページを確認して、自分の薬局像と合致するか確認しましょう。

そして自分が納得のいく薬局があれば、実際にその会社の人間と会って話してみて、自分のその感覚が間違っていないかを確認してみてください。

何度か会ううちに、その会社の本性が見えてくるものです。

また、いきなり1社に絞るのではなく、数社とやり取りをして客観的に評価する目を養い、選択肢を広げることも必要でしょう。

 

2. 開業場所を決める

開業場所については、多くの薬剤師が現在の生活圏で考えていることと思います。

その場所に、自ら案件を持ってくることは困難なことですので、自分の希望地域に強いフランチャイズ本部に任せた方がよいでしょう。

そして、実際の案件を見て、気に入らなければキッパリと断る勇気をもちましょう。

ここで妥協して、初めから問題のある薬局を開局しても、後で借金を背負って後悔することになりかねません。

 

3. 融資依頼をする

開業場所を決めると、概算の見積もりが作れます。

 

ここで、開業のための必要資金について、実際に見積もってみましょう。

 

見積もりの計算条件は以下の通りです。

  • テナントに入居
  • 一人薬剤師(事務員なし)
  • 1日の処方箋枚数は平均20枚
  • 処方箋単価は8,000円
  • 1か月の平均営業日数は22日
  • 収益は調剤報酬のみ
収益予測

8,000円(処方箋単価)×20枚(処方箋枚数)×22日(1か月の平均営業日数)
=月額352万円

必要資金

開業費用 615万円 +(固定費 117万円×3か月)+(変動費 216万円×3か月)
=1,614万円

a) 開業費用(615万円)

  • 内装工事費 400万円
  • 看板設置費 50万円
  • 薬局備品購入費 100万円
  • 許認可申請費 10万円
  • 薬剤師会入会費 55万円

b) 固定費(月額117万円)

  • 報酬 50万円
  • 社会保険料(会社負担分) 10万円
  • ロイヤルティー(収益の3%) 11万円
  • 銀行への支払い(1,000万円の借り入れで返済8年)12万円
  • テナント料 15万円
  • レセコン(リース)7.5万円
  • 分包機(リース) 2.5万円
  • 水道光熱費(ガソリン代含む) 3万円
  • 通信費 1万円
  • 薬剤師会会費 2万円
  • その他 3万円

c) 変動費(216万円)

  • 医薬品購入費(調剤報酬の60%): 352万円(1か月の収益)×0.6=211万円
  • 消耗品費(薬袋・分包紙・インク・お薬手帳等) 5万円

 

これら、必要資金の1614万円を自己資金で賄えるなら安心ですが、銀行へ融資を依頼する必要が出てくるかもしれません。

この際に、フランチャイズ本部は、コンサルタントをつけるなど全面的にサポートしてくれます。創業資金の融資依頼は難しいので、とても心強いと思います。

ここまでくれば、半年以内には開局できるでしょう。

 

4. 内装工事、当局への申請

さらに、融資依頼を行いながら、薬局の内装工事、備品購入、そして当局への申請を行います。

薬局認可は、内装工事と大きく関係しており、薬局の構造設備要件を確認しながら、当局へ申請しなければなりません。

フランチャイズの場合は、本部がこうした業務を一貫してサポートしてくれるので、とてもありがたいことです。

また、開局までの道筋ができてきたら、現在勤めている薬局に話をすることも忘れてはいけません。狭い世界ですので、円満に退職することはとても重要なことです。

 

5. 開局!

いよいよ一国一城の主です。

とはいえ、フランチャイズ薬局は屋号やロゴに力はありませんので、ここからは薬剤師としての能力で、患者さんを獲得していきます。

 

フランチャイズ開業体験談

フランチャイズ薬局を経営している薬剤師の声を集めてみました。

 

「貯金がなくても、会社から借り入れすることができた」

→ 自己資金がなくとも始められるというのは、サラリーマン薬剤師にとっては、とても嬉しいことですね。

 

「ロイヤルティーは、コンサルティングによる増益分に対して発生した」

→ ロイヤルティーというと、フランチャイズを考えている薬剤師のボトルネックですが、企業によってはコンサルティングによる増益分のみにロイヤルティーをかけるという良心的なフランチャイズもあるようです。

 

フランチャイズ加盟を募集している薬局

2016年、2月時点でフランチャイズ加盟を募集している薬局を検索したところ、以下の10件を見つけることができました。

 

1. うさぎ薬局

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※参照:薬剤師の独立支援・フランチャイズ(FC)で薬局開業|うさぎ薬局

 

2. メディスンショップ

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※参照:薬局フランチャイズ|メディスンショップ

 

3.トリニティーグループ

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※参照:薬剤師向け フランチャイズのメリット|トリニティーグループ

 

4. タカラ薬局

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※参照:FC制度概要|タカラ薬局

 

5. みかん薬局グループ

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※参照:フランチャイズ薬局グループ|みかん薬局グループ

 

6. トーカイ薬局

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※参照:事業案内 フランチャイズ展開|株式会社トーカイ薬局

 

7. F-ファーマシー(クオールフランチャイズシステム)

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※参照:F-ファーマシー(クオールフランチャイズシステム)

 

8. しょうなん調剤薬局

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※参照:FC(フランチャイズ)|しょうなん調剤薬局

 

9. 株式会社SINCERELY

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※参照:フランチャイズ|株式会社SINCERELY(シンシアリー)

 

ハーブ調剤薬局

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※参照:独立開業支援|調剤薬局のハーブ調剤薬局

 

この他にも、表向きに募集していなくても、フランチャイズ制度を持つ薬局がありますので、直接問い合わせてみましょう。

 

フランチャイズ契約について困ったら、日本フランチャイズチェーン協会というところに、相談窓口があるので、問い合わせてみるのもよいと思いますよ。

 

それでは、最後にフランチャイズ制度のある薬局求人を紹介します。

フランチャイズ制度のある注目の薬局求人3つ!

 

1. キャリアプランの選択肢が豊富な調剤薬局の管理薬剤師求人(東京都調布市)

1つ目は、開業資金の半分を援助するフランチャイズ制度を展開する薬局です。

独立志向の薬剤師も、まずはフランチャイズ制度のある薬局に勤め、年収700万円、完全週休2日制で、フランチャイズ薬局を内側から学ぶことは有意義なことです。

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※参照:薬キャリ

 

2.未経験でも応募可!全国店舗展開中の大手薬局チェーンの求人(東京都千代田区)

2つ目は、キャリアアップとして、本部とフランチャイズ店の経営を選択できる未経験でも応募可能な薬局求人です。勤務場所も飯田橋駅から徒歩3分と通いやすい立地です。

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※参照:薬キャリ

 

3. ヘルスケアローソン加盟店 オーナー候補の求人(全国)

3つ目は、株式会社ローソンが展開する、「ヘルスケアローソン」のフランチャイズオーナーです。

既存の保険薬局の業態とは異なり、OTC販売を含めたコンビニエンスストアと合体した新しい業態にチャレンジできます。

また、契約社員として入社して、給料をもらいながら店舗経営を学べる仕組みも嬉しいですね。

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※参照: マイナビ薬剤師

 

おわりに

今回は、フランチャイズ薬局についてお伝えしました。

そもそも薬剤師が独立する目的は、自分の理想とする薬局を作るためではないでしょうか。

フランチャイズを利用すれば、個人で開くよりも、その目的を早く実現できるはずです。

他業種のフランチャイズ経営と異なり、医薬品(商品)はどこの薬局でも同じですから、そこに付随するサービスで差別化を図ることが大切です。

ただし、サラリーマンと経営者の感覚には、大きなギャップがあります。

これまでのサラリーマン生活を飛び出し経営者として生きていくことは、多くの困難が付きまといますが、一方で給料アップも含めて充実した人生を歩むことができるかもしれませんよ。

コンビニエンスストアとのコラボレーションなど、新たなフランチャイズ薬局の形態が生まれているんだよ。
フランチャイズ経営に興味がわいたら、色々調べるなどして、まずは行動してみよう!
たとえ、小さな薬局を作るとして、少なく見積もっても、

開業費用として600万円、
報酬・テナント料・レセコンや分包機のリース代などの固定費として月々100万円、
そして医薬品購入費用等に月々200万円、か。

でも、自己資金の不足や経験不足をフォローしてくれるなら安心だな。

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