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将来、薬局の独立開業を考えています
当サイトに寄せられた、薬剤師のお悩みに詳しく回答!
今回は【薬局開業についてのお悩み】だよ。
-さささん 20代男性(神奈川)より
「将来独立をしたい」それはとても素敵な夢だね。薬局をやりたいと思ったときに、どうこれからのキャリアプランを立てていくかはとても大切なことだね。
大きくは次の3つのことを考えることが重要だよ。
- どんな薬局にしたいのかという思いの部分
- そのためにどんな経験やスキルを身につけたほうが良いのかという能力の部分
- そして、実際に薬局を開業するとなったときに必要となる準備の部分
この3つのことを考えた上で、どのようなキャリアプランを描いていくのが良いかを解説していくね。
「どんな薬局にしたいのか」という思い
「将来独立をしたい!」と思ったら、まず初めに、どんな薬局にしたいのか?
そして自分自身が10年後、20年後どんな生き方をしたいか、先を見据えて考えることが大切だよ。
「独立をする」というのはゴールではないからね。
独立はスタートであって、どんな薬局づくりをして、どういうふうに事業を継続し、成長させていくかを考えることが非常に重要なんだ。
あなたは、どんな薬局をつくりたいと考えているのかな?
「サプリメントや健康食品で未病の方にアプローチする薬局」
「専門性をもってお薬や健康相談ができる薬局」
「在宅医療に特化した薬局」
「漢方を取り揃えている薬局」
などなど、イメージはあるのかな?
どんなイメージを描いているかによって、それに合わせた経験やスキルを身につけていく必要があるよね。
「どんな経験やスキルを身につけたほうが良いのか」という能力
イメージが具体的に決まったら、必要な経験やスキルが想像できると思うんだ。
例えば、「サプリメントや健康食品で未病の方にアプローチする薬局」であれば、ひょっとしたら今すぐ薬局に転職しないで、もうしばらくドラッグストアに勤めるほうが良いかもしれないね。
「漢方を取り揃えている薬局」であれば、そのイメージに近い薬局に転職して勤務したほうが最短で経験やスキルが身につくよね。
もちろん、薬剤師に求められる知識・スキルは常に学び続けないといけないよ。
お薬の知識がなければ、患者さんに説明できないし、疑義照会もできない、医療ミスにもつながるからね。
その他に、薬局の基本的なオペレーションの部分、薬の在庫管理・受発注、薬歴管理、レセプト請求などを身につけるためには、実際に薬局に転職し、勤務しながら学ぶことは重要だね。
独立となると、大抵は全てのことを自分がやらなければならないからね。自分がやらないにしても指導する必要があるからね。
もちろん、薬局でそういったオペレーション部分を学ばずにいきなり薬局を開業される方も稀にいるけれど、非常に苦労しているよ。
間違ったことをしてしまうと保険点数の減点につながったり、行政指導など、法に触れることを知らずにやってしまう、なんてこともあるから注意が必要だね。
オペレーションは薬局によって特徴があるから、派遣薬剤師として勤務することで色んな店舗をみてまわってみるのも良いかもしれないね。
どちらにせよ、一定期間、しっかりと薬局に勤めてから独立することをおすすめするよ。
実際に薬局を開業するとなったときに必要となる準備
どんな薬局にしたいかのイメージもかたまり、必要な知識やスキルも整ったとしても、さあ、どうしようと待っていても開業はできないよね。
具体的に、
- 開業案件を探す
- 資金を用意する
- 求人募集をかける
- 薬局の開設の届出・申請を行う
などを進めていかなければならないんだ。
特に重要な「開業案件探し」
特に、最初の「開業案件を探す」ということがとても重要なんだ。納得いく案件がでてこないからと独立できていない人は沢山いるよ。
開業案件を探すにはいろんな方法があると思うんだ。
- 立地の良い物件を探す
- 院内処方のクリニックを探す
- 医師の集まるイベントに参加してみる
- 案件に詳しい不動産屋と関係を作っていく
など、自分でできることから、
- M&Aの会社に相談する
- 医薬品卸に相談する
- 医療コンサルティングの方に相談する
など、外部のかたに協力をお願いすることもできるよね。
実際に開業するとなったときの方法部分は、とにかく「自分で動く」ことが重要なんだ。
あとは、実際に開業されている友人や先輩など身の回りにいれば相談して聞いた方が早いケースもあるね。
資金準備 / 求人募集 / 薬局開設の届出・申請
案件が決まれば、次は資金の用意の部分だね。自己資金があったとしても、運転資金を含めた金額を銀行や信金、政策金融公庫などで融資を受けることも大切なことだね。
資金を用意して、求人をかけたりして一緒に開業する仲間を集め… これで土台が整うよね。
土台が整ったら、ようやく薬局の開設許可・申請の手続きを順々に進めていくんだ。
開設許可・申請の手続きは、厚生局や最寄りの保健所に相談しながら進めていくことが重要だよ。
おわりに
キャリアプランの話から、実際の薬局の開業の方法までをざっくりと説明したけど、イメージは伝わったかな?
今回で一番伝えたかったことは、独立するということはゴールではなくて、どんな薬局をつくりたくて、今後10年、20年と経った時どんな風になっていたいのかを考えた上で、キャリアプランを見直すことが重要だということなんだ。
それさえイメージできれば、次にどういったところに転職してどんな経験やスキルを身につけた方が良いか分かってくるだろう?
最終的な開業は、まず自分が行動を起こさなければ何も始まらないよ。将来、独立開業したときに、君がどんな薬局をつくるのかとても楽しみだな!
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