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未経験で調剤薬局勤務、大丈夫?
当サイトに寄せられた、薬剤師のお悩みに詳しく回答!
今回のお悩みはこちらです。
最近、子供もある程度、手離れできるようになったので、パートで薬局の薬剤師をやりたいと考えています。
薬局は学生時代の実習以来ですし、勉強したこともすっかり覚えていません。
正直、調剤薬局で働けるか不安ですが、大丈夫でしょうか?
– ふるぐらさん 40代女性(東京)より
最初は大変だけど、業務を繰り返すうちに自然と慣れていくから大丈夫!
新しい環境にとびこむときは、やっぱり不安だよね。
最初は大変だけど、勤務しながら、お薬の名前や効能を覚えたり、薬剤師業務に自然と慣れていくので、前向きな気持ちがあれば大丈夫!
誰でも、最初は分からないことだらけなのは当たり前のことさ。
就職する薬局がある程度大手なら、研修制度がしっかりしているから、手順に従って学習していけばまず問題ないよ。
それに、研修制度がないような小規模薬局でも、先輩薬剤師が居てしっかりと指導してもらえるなら、問題ないね。
国試で学んだ知識も、正直、働いた当初はあまり役に立たないし。このお薬の作用機序は…といった知識を患者さんが必要としているわけではないからね。
(もちろん、お薬の理解を深めるためには必要だけど)
初めての調剤薬局勤務で、最初に苦労するであろう3つのポイント
そうはいっても不安だろうから、調剤薬局に勤める薬剤師が最初に苦労するだろう3つのポイントを紹介しておくね。
それは、
- 薬剤師の業務上のスキル
- 患者さんに投薬・相談する上での知識
- お薬の在庫管理
だろうね。順番に説明していくよ。
1. 薬剤師の業務上のスキル
最初に苦労するのは、おそらくピッキング作業だね。患者さんに渡すお薬を準備することだよ。
どのお薬がどこにあるのか分からない、劇薬?向精神薬??など戸惑いがあると思う。
薬の置き方があいうえお順ではなく、薬効順だと、尚更最初は大変だよ。
最初は、お薬のピッキングが遅くて、他の薬剤師さんに迷惑をかけてしまうと責任を感じてしまうかもしれないけど、気にすることはないよ。1ヶ月、2ヶ月とやっていれば、すぐに慣れていくから。
その他、散剤・シロップ・塗り薬の混合、錠剤の粉砕、一包化などの作業は、ひとつずつ覚えて、実際に作業をすることで慣れていこう。
2. 患者さんに投薬・相談する上での知識
実際に投薬で患者さんと接することで、自然と培われていくよ。
いちばん最初は、
- 患者さんに渡すお薬の説明書を読んで、効果と副作用を確認する
- 投薬前に分からないこと、患者さんに相談されたことがあれば、しっかり調べる
- 併用薬があれば、問題ないかをすぐに確認する
これらを確実にやっていくと良いんじゃないかな。
調べる方法としては、僕なら添付文書を読むことを勧めているよ。一番信頼のある公的な文書だからね。
こんな感じで投薬を繰り返すことによって、必要な知識が身についていくから安心してね。
あとは、薬局内での勉強会や、地域やメーカー主催の勉強会に進んで参加することによって、知識がより深まるからおすすめだよ。
3. お薬の在庫管理
お薬の発注などの在庫管理は、その薬局の業務に慣れない限り、正直難しいね。
基本的には、使用したお薬を同じ分だけ注文することになるけど、そのお薬が該当の患者さんしか使用していない場合は、来月、再来月などに注文をズラすこともあるよ。
どのお薬がよく出て、どのお薬が特定の患者さんにしか出ていないのかは、経験と慣れになるから、最初のうちは、管理薬剤師に相談するようにしよう。
慣れていけば大丈夫だとはいえ、注意すべき点は…
調剤薬局にブランクがある中で、1番注意すべきは、やはり「調剤ミス」だね。
知識やスキルは業務をしながらでも自然と培われるけど、患者さんにお渡しするお薬や説明の内容には、薬剤師としての大きな責任があるからね。
数や規格の間違え、似たお薬の間違えには、集中して注意しなければいけないよ。
特に数の間違えは、僕も最初の頃は、先輩薬剤師によく指摘されていたね。
少しずつ慣れていくけど、慣れた頃にも一時期ミスが多かったりもするから、慣れた時こそ、再度注意しなければいけないという自覚が必要だよ。
最初は、自分のピッキングしたお薬を、先輩薬剤師に鑑査してもらってから投薬するから、そこで間違えが見つかるけど、ある程度業務を進めていくと、自分が薬剤師として鑑査する立場になるよね。
最終的に、印鑑を押す薬剤師に責任があるから、間違ったお薬を患者さんにお渡ししないように注意しなければいけないね。
あとは、渡すお薬だけでなく、お薬の併用や飲み合わせなども問題ないか確認することが大切だよ。
初めての調剤薬局勤務…ミスを防ぐためにできることは?
対策としては、「とにかくあせらない」ことだね。
最初は、患者さんを待たせてはいけないと、作業が遅いことに責任を感じてしまいがちだけど、そこであせってはいけないよ。
作業は遅くても構わないから、間違えがないようにすることが一番大切!
遅いことで患者さんを怒らすことはあるけど、ミスをしてしまったら患者さんの命に関わるような問題になるからね。
そして、確認や調べることがあれば、しっかりと行ってから鑑査・投薬をしよう。
自分で不安な場合は、先輩薬剤師にしっかりと確認をしてもらおうね!
オコジョTからのアドバイス まとめ
- ブランクがある中で調剤薬局に就職しても、最初は大変だけど、慣れることで、自然と必要な知識とスキルが身につくから、安心してね。最初は、会社や先輩薬剤師のサポートに頼ろう。
- ただ、作業が遅くても問題はさほどないけど、調剤ミスだけは絶対にしないように集中しよう。薬剤師としての責任があるからね。
- 最初は、立ち仕事が多くて、精神的にも集中力が必要なため、とても疲れるのが普通だよ。ただ、慣れてきて、知識・スキルと経験がついてくると、患者さんに信頼されて、薬剤師としてとてもやりがいを感じることができるよ。
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