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薬剤師による放射線測定
東日本大震災による福島第一原発事故以来、各地で放射線の測定を行う動きが急速に活発化しています。各地の現場において、薬剤師がその任の一部を担っています。
放射線の測定は、例えば輸出に際しては相手国に対し公的な証明を必要とする場合があり、その際は国が定めた公的機関で測定しなければなりません。しかしながら、当初の予測をはるかに超えた広範囲な場所で放射性物質が検出されたため、検査対象となる物資や場所が急速に増加し、上記のような公的な機関だけではとても対応しきれなくなりました。薬剤師は放射性物質を利用した放射性医薬品を取り扱う事もでき、もともと放射線に関しては専門的な知識があります。そのために、薬剤師に白羽の矢が立ったのでしょう。
まずは各地の薬剤師会において、放射性物質検査の受託が開始されています。対象は食品、飲料水、地下水、土壌、汚泥、堆肥など。測定対象は放射性ヨウ素と放射性セシウムなどで、これらは昨年の福島第一原発での水素爆発で拡散が報じられた物質として一般的に関心が高い物質となっています。厚生労働省が定めた「緊急時における食品の放射能測定マニュアル(平成14年3月)」に基づいて行われており、迅速で信頼性のある測定法が採用されています。
また一方で、特に影響が懸念される小中学校の校庭での空間放射線量の測定に、学校薬剤師会も協力する事になりました。子どもたちへの影響の大きさを考慮すると急を要するのですが、幼稚園や保育園なども含めると測定対象となる箇所がかなり多く、実態は遅々として進んでおりませんでした。学校薬剤師は元々各学校において、プールや水道水の水質管理や照度など環境の管理を行っていました。そのために、自然な成り行きで薬剤師が協力することになったと思います。適切な機器さえあれば、的確な放射線の測定と報告を行うことが可能となるのです。
薬剤師は専門性の高い職業ですが、医師ほど高度でなく、その分今回の様な突発的に発生したニーズに対しても柔軟に応用が利きます。その利点が十分に発揮された事例であると思います。
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