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定員割れが続く薬系大学・薬学部(6年制)の入学者数
2008年から4年連続で薬学部入学者数が総定員割れを起こしています。そしてそれは、今や社会的な問題になりつつあります。
薬学部定員割れの原因
特に地方や私立大学の薬学部の定員割れが顕著で、その原因のひとつが、2000年代後半の私立薬学部の急速な乱立です。
2002年にその数は29校であったのに対し、2010年には57大学に増え約倍増となっています。90年代以降、医薬分業の促進やドラッグストアの増加などで薬学部の需要が一気に高まりました。そのため、需要の高まりを予測して各大学が一斉に新設の申請を行い、それに対し国が安易に認可し続けた事が背景にあります。
また、2006年度から始まった6年制制度も原因のひとつと言われています。現在の日本国民の平均所得は長期的に減少を続けており、子供を6年間大学に通わせる事が経済的に困難になってきています。また他の学部より2年間余分に通う事が、就職活動に不利になると考える面もあるようです。
さらに少子化の影響が顕著に表れ始めているとも言えるでしょう。
2010年度は新設校や地方の学校を中心に22校が定員割れとなりました。そのために定員幅の縮小が行われ2011年度の定員割れは20校と2校減りました。しかし、実質的な入学者数は前年度より減少しています。薬学生の数は年々縮小傾向にあります。
薬学部の将来と現状
このまま定員割れが続くと、大学の経営を逼迫する事態となります。それに伴い教育の質的な低下も懸念され、将来的には国家試験の合格率にも影響すると思われます。
これらの対策として、新たに4年制学科を設けたり、他学部の学生を薬学部へ付け替えるなどの措置が取られていますが、本質的な解決には至っていないようです。
以前は女性の人気が高い学部と言われ、私が通っていた大学でも女子学生の数の方が男子よりも多かったです。それは専門性が高いが医師や看護師に比してさほど困難さを感じさせない事や、結婚出産後も復職しやすい事などが原因と言われていました。
現在では在宅・緩和医療チームや専門薬剤師・認定薬剤師など一層専門性の高い仕事が生まれています。
また、調剤薬局でもジェネリック医薬品などで取り扱う品目が大幅に増大しています。それらの変化が心理的なハードルの高さを感じさせ、女子学生を中心に敬遠される傾向にあるのかもしれません。
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