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「育薬」における薬剤師の役割
育薬という言葉があります。
医師、薬剤師、製薬会社、研究機関、患者らがそれぞれの立場で、医薬薬をよりよいものに育てていく取り組みが育薬です。
では、薬剤師は育薬にどのように関わっているでしょうか?
育薬を実現するために、製造販売後調査というものが製薬会社に義務づけられています。
これは市販された後にその薬がどのように使われどのように効果や副作用があったか、という実際の医療現場での実態を調査します。そして、その情報を蓄積して製薬会社にフィードバックする事で、その医薬品をより有効性が高く安全なものに育てていきます。これが育薬です。
この中で薬剤師は、患者への服薬指導を通じてより安全に効果の高い治療を施す事や、適正な使用のための情報提供や誤飲防止などの安全管理を行う事で、育薬の一端を担っています。
近年では、在宅医療チームの一員となる事により、臨床現場での服薬の実態をより正確にかつ容易に把握する事が可能となっており、より詳細な情報をフィードバックする事ができます。
では、実際にどんな育薬の例があるでしょうか。有名な例としてニトログリセリンがあります。
狭心症の舌下錠(舌の内側から吸収させて使用して発作を抑える)として広く用いられているニトログリセリンですが、薬の効果が長く持続しないという欠点がありました。こうした実例を製薬会社にフィードバックする事により、湿布のように皮膚に貼りつけるニトログリセリン(ニトロダームTTS)が開発されたそうです。皮膚からの吸収は舌よりもゆっくりであるため、効果を持続させる事が可能となりました。
ところで、「薬育」という言葉も存在します。
ややこしいですが、小中学生のうちから薬に関する知識を深めていくという取り組みが「薬育」で「食育」の薬版と言ったところでしょうか。しかし、反対に「育食」という言葉は存在していないのです。
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