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薬剤師の新しい役割
専門薬剤師という職業
薬剤師の仕事は病院や薬局で調剤し服薬指導すること、ドラッグストアでお客様・患者さまへ薬の説明をしたり質問にこたえること。これが多くの人の固定観念では?
専門薬剤師と認定された薬剤師がいることをご存知でしたか?医療の高度化、疾病ごとに細分化されていく医療現場、新しい薬の複雑な作用といった状況に対応するため、専門的な知識と経験を有する薬剤師が必要となってきています。
例えば、癌、感染症、精神疾患といった領域専門に薬物療法を行う専門薬剤師が求められています。専門薬剤師の活躍により、治療効果をあげるだけではなく、薬品に関係する医療ミスを防ぎ、副作用を軽減し、さらに経済的な効果をあげているという報告があります。
ここで米国での専門薬剤師の現状をみてみましょう。1978年の「放射性医薬品」の専門薬剤師の認定から始まり、1988 年には「栄養管理」と「薬物療法」、1992 年には「精神疾患」、1996 年には「がん」といった各領域において専門薬剤師の認定が行われました。2006 年の統計では、米国全体で薬物療法専門薬剤師が3688 名、がん専門薬剤師が655 名、放射性医薬品専門薬剤師が501 名、精神科専門薬剤師が490 名、栄養管理専門薬剤師が381 名で計5715 名の専門薬剤師が認定されているそうです。
日本でも2006年から専門薬剤師の認定が始まり、癌、感染制御、精神科、妊婦・授乳婦、HIV感染などの専門薬剤師が誕生しました。高齢者医療、小児医療、在宅療法といった分野の専門薬剤師も検討されているとのことです。
専門薬剤師になるには
では専門薬剤師として認定を受けるにはどうすればよいのでしょうか。
がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会が認定機関)の例をみてみましょう。
- 薬剤管理指導業務、抗がん薬注射剤混合調製、薬物血中濃度モニタリング、緩和ケアなどの病院での実技研修3カ月以上
- がん領域の講習会など所定の単位を5単位取得(10時間)
- がん患者(複数の癌種)への薬剤管理指導(50 症例以上)
これらの要件を満たし、さらにがんについての研究論文を学会で発表することによってはじめてがん専門薬剤師として認定されます。(詳細は各認定機関に問い合わせてみましょう)
これからさらに日本社会で期待される専門薬剤師のゆくえ、気になりませんか。
(参考資料:日本学術会議薬学委員会 専門薬剤師分科会企画シンポジウム 「専門薬剤師の必要性と今後の展望」)
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