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調剤業務~秋~
最終更新日:2013年4月13日 公開日:2011年12月28日
猛暑の夏も過ぎ去り心身ともにホッと一息つくのが秋。
比較的穏やかな季節なので過ごしやすく感じられますが、季節の変わり目ゆえのこの時期特有の疾患も少なくありません。
まずは夏の疲れによりダメージを受けた身体に、気温の低下が重なって風邪をひきやすくなるのがこの季節。インフルエンザが猛威をふるう前のこの時期は、薬局でも通常の風邪薬を処方します。近年は抗生物質が処方される事も多いですが、古典的なAPC処方で用いられた解熱鎮痛薬アセトアミノフェンは、現在でも根強く使用されています。
OTC医薬品を求めにきた患者さんに対しては、販売の際にはその症状に応じて医師の治療の受診を奨励します。OTCの風邪薬の場合、「風邪の諸症状の緩和」が目的であり、根本的な治療は期待できないのがその理由です。熱が39度以上、3日以上の高熱、ひどい咽頭痛や咽頭の腫れ、激しい咳、10日以上の咳、痰に血がまじるなどの症状がある患者は、受診が必要と判断します。同時にインフルエンザ予防のための対策と指導を開始するのもこの時期。イソジンなどのうがい薬を使用したうがいや、ハンドソープなどによる手洗いの習慣化、正しいマスクの使用法などを奨励指導します。
また気温の低下に伴い、関節炎・神経痛・筋肉痛の症状が悪化する人も多くなります。整形外科などではシップ薬や鎮痛薬が処方されますが、OTC医薬品では軟骨成分コンドロイチンを含む薬が広く用いられています。
「スポーツの秋」「芸術の秋」「食欲の秋」と、秋という季節は過ごしやすい故にいろいろな活動に適した季節です。半面、夏と冬という過酷な季節の合間にあって体調を崩しやすい時期でもあります。健康に気をつけて、楽しく過ごしたいものです。
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