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OTCコンサルティング販売とは
処方箋が必要なくても購入する事ができる医薬品を、カウンター越しに薬を販売する(Over The Counter)という意味から「OTC医薬品」と呼びます。
最近薬剤師の求人広告に「OTCコンサルティング販売」という文字を見かけることがあります。これはどんなものでしょうか?
「OTCコンサルティング販売」とは薬局やドラッグストアに来るお客さんから症状を聞き、その症状に見合った医薬品を見つけて販売することです。
これを実現するためには、幅広い商品知識・的確に症状を聞きだすコミュニケーションスキル・症状から正確な対処を導き出す薬学的知見などが要求されます。
では、お客さんはどんな事を聞いてくるのでしょうか?
例えば、花粉症の季節になると多くのお客さんが薬を求めてやってきます。同じ花粉症でも、涙がとまらないなど目に症状がでる人、鼻水がとまらない人、鼻がむずかゆい人など様々です。その人たちは、やはり涙や鼻水をおさえたいという要望がまず最初にあるでしょう。
その次に、眠くなる成分が含まれているか、薬剤の形状は粉末剤なのか液剤なのか、味・匂いなど飲みやすさはどうか、など服用に関する情報を問われるでしょう。
また同じ効き目でも、穏やかに効く方がいい人と、強力な効き目を期待する人がいると思います。そしてそれは副作用情報とも関連します。
また、女性の場合ですと鼻が赤くなるのを何とかして欲しいという人もいるでしょう。花粉の由来(スギ、ブタクサ)によっても、症状や対処が変わってきます。
このように、花粉症ひとつを取ってみても、様々なタイプの要望や質問があり、それによってお客さんひとりひとりに最適の薬を提供していかねばなりません。
もちろん、お客さんの要望通りに提供するだけではなく、症状をより早く安全に抑えるために的確にアドバイスをすることも時には必要となるでしょう。
「OTCコンサルティング販売」は、非常に高度で専門的なまさに薬剤師でなければできない職務と言えます。
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