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腸炎についての代表的な治療薬・作用
最終更新日:2013年4月13日 公開日:2012年2月28日
腸の主な働きは、食事から得られる栄養素を体内に吸収して、老廃物を体外に出すという働きです。
とても、単純な働きなのですが、この働きが損なわれると、生命活動が維持出来なくなると言うほど、大切な働きを担っています。
ですから、栄養がしっかり腸壁から吸収され、肝臓に蓄えられ、更に全細胞に栄養素が供給されて、その他のいらなくなった老廃物を腸管から体外に日常的に排泄しているのなら、体は健康状態を維持することが可能です。
この大事な器官である腸に、なんらかの原因で炎症が起こると、「腸炎」になります。
腸炎の場合、急性腸炎、慢性腸炎、神経性腸炎、胃腸炎など、原因や炎症の発生部位などによって、病名も症状も変わってきます。
共通する代表的な症状としては、腹痛と下痢が挙げられますが、一番よく知られている腸炎は集団食中毒などに見られる急性腸炎ではないでしょうか。
急性腸炎の場合は、ほとんどが細菌感染などによる食中毒だと考えられています。
しかし、それ以外にも薬の副作用やアルコールなどの刺激物による影響、更にストレスにより急性腸炎が起きます。
慢性腸炎の場合には、細菌感染が原因と言うよりも免疫疾患によるものが問題だと考えられますので、その場合には急性腸炎の時の治療方法とは若干異なります。
免疫の過敏性を鎮め、過剰な免疫抗体反応による炎症を食い止め、更に慢性的な炎症で痛んだ病巣を改善していく必要があります。
更に、神経性腸炎の場合には、考え方や性格などによるもの、又、ストレス環境に継続的にある場合に起きやすくなりますので、心も体も環境も自己管理していく必要があります。
◆腸炎についての代表的な薬と作用◆
- ■アミノサリチル酸系
- 炎症性腸疾患の基本的な治療薬ですが、安全性が高く、妊娠中や授乳中に服用していても、胎児や乳児に影響はほとんどないと考えられています。
- ■コルチコステロイド薬
- 副腎皮質ホルモンの総称で、コルチコイドとも言います。
強力な抗炎症作用や免疫抑制作用を持ちますが、副作用が強いので長期使用は注意が必要です。 - ■免疫抑制薬
- 免疫細胞の分裂や増殖を邪魔して、過剰な免疫反応を抑え,炎症を鎮めます。
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