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脳下垂体についての代表的な治療薬・作用
脳下垂体についての代表的な治療薬・作用
脳下垂体とは、下垂体とも呼ばれる内分泌器官です。
脳の一部が伸びて、ぶら下がったように見えることから「脳下垂体」と命名されました。
脳下垂体は、多くのホルモンを分泌すると言う役割を持っています。
ホルモンの働きは、からだの調子を整える働きですから、脳下垂体は生命維持や生体機能維持に関して、かなり重要な働きを持つ器官だと言えます。
脳下垂体は、視床下部ホルモンから指令を受けて、脳下垂体前葉からは、成長ホルモン(GH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)、プロラクチン(PRL)などが分泌されています。
脳下垂体中葉からは、メラニン細胞刺激ホルモン(メラノトロピン、MSH)、神経葉からは、抗利尿ホルモン(バソプレシン)や、オキシトシンなどが分泌されています。
脳下垂体ホルモンが何らかの理由で欠乏すると、他の内分泌腺がつくるホルモンも減少していきます。
ですから、例えば甲状腺や副腎、性腺などの内分泌腺のホルモンが不足している場合には、同時に脳下垂体の機能低下の可能性も考える必要があります。
各ホルモンは、血流に乗って細胞に運ばれて、細胞表面にあるレセプターを通して各細胞に影響を与えています。
ホルモンと細胞のレセプターは、例えると鍵と鍵穴との関係になります。
ですから、特定のホルモンがレセプターを通して細胞内に入り込まなければ、細胞の機能活動は不十分となり、生体に病状・症状が現れてしまうと言う結果になってしまいます。
脳下垂体の機能低下などの場合、手術や放射線による処置が出来なければ、薬での治療になります。
病状の原因としては、ホルモンが分泌されないことなので、治療法としては欠乏している各ホルモンの補充(標的ホルモンの補充)が中心になります。
ですから、ホルモン系の疾患の場合には、ホルモン剤やホルモンの働きを遮断するお薬、レセプターの働きを調節するお薬などが主流になります。
◆脳下垂体についての代表的な薬と作用◆
■各ホルモンの補充
脳下垂体の機能低下の影響で、各ホルモンが作れません。
それを補うために病状・必要量などに合わせて各ホルモンを投与します。
■ドーパミン作動薬
ドーパミン受容体に刺激を与えて、各器官の機能を回復させます。
■抗ドーパミン薬
ドーパミン受容体の働きを阻害してドーパミンが働かないようにします。
ドーパミンの過剰分泌で起きる諸症状を緩和します。
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