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薬局業務と在宅
これからの薬局の業務で増やしていかなければいけない業務の1つに在宅があると思います。
高齢化社会が進む中、薬局の薬剤師ができる仕事を増やしていく必要があります。私は、グループホームを訪問して複数の入居者の方の薬を管理させていただいています。日常業務にプラスしてグループホームを訪問しているので仕事量は増えますが、楽しい仕事でもあります。
薬局の収入のことを考えると、これからは必要な業務となってくるでしょう。医療費が削減されていくなか、会社の収入を減らさないためにも、在宅・介護といった分野に入っていくことは、これからは不可欠になってくると思います。
ただ、収入のことだけを考えて在宅や介護の仕事をはじめても、正直大変だと思います。
グループホームを訪問していて感じること
グループホームを訪問していて感じることは、薬の管理をする人は必ず必要だということ。しかし、それだけではなく、入居者の方には話し相手が必要だということも強く感じます。
認知症の方が、色々な人と話をすることで認知症の症状が和らいだり、表情が明るくなったりすることがあります。話し相手が薬剤師であるということは、薬だけでなく体や心の勉強もしているので、薬の副作用に早く気づくことができるかもしれませんし、簡単なメンタルケアなどもできるかもしれません。これは、とても大きなことだと思います。
グループホームなどに入居されている方と話をすることで、私たち薬剤師も得ることも沢山あると思います。知らないことを教えてもらえる事もあります。実際に認知症の症状が強い人と話をすることで、考えさせられることも沢山あります。また、人間が最後を迎えるときの現実を見ることもできます。
調剤業務を行うだけでは得ることが難しい、医師や看護師、ケアマネージャーやヘルパーなど、様々な職種の人と一緒に仕事ができ、新しい人間関係を作ることができるということも大きいと思います。
薬局の業務は、どうしても受け身的な業務内容になってしまいますが、これからは積極的な薬局業務も必要になって来ると思います。薬局の中だけでなく、薬局の外で仕事をすることが増え、薬剤師と接することで助かる人が増えることを望んでいます。
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