薬剤師の海外留学についてのまとめ

日本では、薬剤師は年々増加傾向にあり、薬剤師が余る時代もそう遠くないと言われています。留学をすることで、薬剤師としてのスキルや経験を積み、自身の職業的価値を上げることを考えるのは、自然な流れでしょう。

もし、あなたが留学を考えておられるのなら、薬剤師としてどうなりたいのか、何を学びたいのかを明確にしたうえで、国を選び、学校を選ぶべきでしょう。

また、日本に帰ることを前提にする留学だけではなく、イギリスなどのように、外国人薬剤師の割合が1割を超えるなど、人材不足に悩む国で外国人薬剤師として活躍するという道もあります。また、薬剤師の専門性にもランクがあり、ランクによっては医師に極めて近い立場で仕事ができるアメリカのような国へ留学すれば、アメリカに追随しているかのような日本の薬事制度の一歩先を行く薬剤師になることもできるでしょう。

留学の方法も、その国の大学の薬学部に入学・編入する方法、インターンシップに参加する方法、ワーキングホリデーを活用する方法、製薬会社の研究留学生になる方法、その国の薬剤師免許を取り就職する方法（もはや留学というより転職かもしれませんが）などがあるでしょう。どんな方法を採るかは、自分の置かれている立場や状況（時間や予算、職場環境）などに左右されるでしょう。

しかし、もっと大切なのは、語学力です。専門職としての留学は、通常の留学に比べ、かなりの語学力が必要です。そして、一番大切なのは、やる気と積極性、度胸です。

薬剤師として留学するまでには、大変な努力が求められるでしょう。留学してからは、さらなる、血のにじむような努力が求められるでしょう。でも、そこで得たスキルや経験は、何ものにも代えがたい財産となりますし、人として、一回りも二回りも大きく成長させてくれることでしょう。