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てんかんについての代表的な治療薬・作用

日本には約100万人ものてんかんの患者さんがいます。
かつて、てんかんは三大精神病の一つとされていました。三大精神病とは
「精神分裂病(統合失調症)」「躁うつ病」「てんかん」の三つです。
現在は、てんかんについての理解も進み、てんかんが脳の異常な電気的問題によって生ずるものだと分かってきました。脳神経の異常には、部分的なものと全体的なものがあり、てんかん発作の病状も多岐にわたります。

WHOによるてんかんの定義は、『種種の病因によってもたらされる慢性の脳疾患であり、
大脳ニューロンの過剰な放電から由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、
それに変異に富んだ臨床ならびに検査所見の表出が伴う』となっています。
その定義によると、てんかんとは、大脳ニューロンの過剰な放電から由来する発作のみだと言うことになります。普通の痙攣や、脳炎、薬物や怪我などによる発作はてんかんとはみなされません。

てんかんの主な原因としては、外傷や脳内に発生した腫瘍、脳や血管の奇形、更に、突発的に起こるものは、カルシウムやナトリウムなどの代謝に関与するものもあります。細胞のイオンチャンネルの働きが阻害されていたり、細胞内でのミネラルバランスが狂っていたり、あるいは、内分泌の異常などでも起こる危険性があります。

特に副甲状腺は、血中カルシウム濃度に関わっていますので、痙攣と密接に関わります。カルシウムが足りないだけでも痙攣が起きます。
睡眠不足やカルシウムが足りないと、まぶたが軽い痙攣などを起こします。睡眠をとることと、カルシウムの補給で痙攣も収まる場合があります。

◆てんかんについての代表的な薬と作用◆

■バルビツール酸系
中枢神経系抑制作用を持つ薬剤です。
鎮静剤や静脈麻酔薬や抗痙攣薬として使用されます。

■ヒダントイン系
グルタミン酸神経(知覚神経)末端のNa+チャネルの働きを阻害することにより、神経伝達を抑制します。

■サクシミド系
主に小発作用に用いますが、睡眠鎮静剤、抗不安剤としても使用します。

■ベンゾジアゼピン系
中枢神経のGABA受容体の作用を活性化して、不安や興奮などを抑制させます。
神経細胞の反応で、鎮静・催眠・抗不安・抗ケイレン作用が生じます。

■分子脂肪酸系
GABAトランスアミナーゼを阻害し、抑制性シナプスでのGABA濃度を上昇させます。
また、グルタミン神経末端のCaチャンネルの働きを阻害して、神経の興奮を抑制します。

■イミノスチルベン系
精神運動発作の第一選択薬です。
Naチャンネルの働きを阻害し、神経の興奮を抑制します。

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