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腎不全についての代表的な治療薬・作用

腎不全とは、腎臓の機能が失われた状態を言います。
腎臓の機能が失われた状態だと、血液をろ過する事も出来ず、更に尿として体外へ排泄出来ないので、血液中の有毒な尿毒素や、その他の代謝性老廃物もそのまま停滞してしまい、その結果、脳や全身に毒素が回り、命の危険にさらされてしまいます。

急性腎不全では、腎臓のろ過機能が数日~数週間のうちに急速に低下していくのに対して、慢性腎不全では、腎臓のろ過機能が数カ月~数年かけて徐々に低下していきます。

急性腎不全の原因となるのは、事故や手術などによる大量出血や下痢、火傷、その他の疾患などによって腎臓に送られるべき水や電解質が失われてしまう場合です。
又、感染症や毒物や薬剤、腎結石などの影響によっても急性腎不全となります。

急性腎不全の場合、腎臓機能が急激に悪化するので、当然ながら病状も急変します。
まず、尿の量が少なくなります。あるいは、全く出なくなります。
その結果として、体液の電解質バランスが崩れ、むくみ、だるさ、食欲減退、更に高血圧、心不全、尿毒症などになります。

尿毒症になると、血液中に有害な尿毒素が溜まっていきますので、その結果、意識障害、嘔吐、下痢、更に肺や心臓や脳、及び全身に悪影響を及ぼしますので、大変危険な状態となります。

慢性腎不全の多くは、糸球体の異常によって起こるものですが、主な原因としては慢性腎炎やネフローゼなどの影響によります。

慢性腎不全では徐々に異変が進行するので症状は多種多様ですし、更に合併症も併発しますので、それぞれに合わせた薬の処方や治療法があります。
腎不全の基本的な治療としては、高タンパク低食塩の食事療法や水分制限、更に重症の場合には人工透析を行ないます。

◆腎不全についての代表的な薬と作用◆

■抗菌薬
腎盂腎炎や糸球体腎炎には、抗菌薬が使われます。
抗菌薬には病気の原因となる細菌が増えるのを抑えたり、細菌類を殺す作用があります。

■利尿薬
体の余分な水分を尿から体外へ排出して、浮腫を改善し、体の老廃物も尿から排出します。

■ステロイド薬
主な成分として副腎皮質ステロイドが含まれており、サイトカインとプロスタグランジンの産生や作用をブロックして炎症を抑え、痛みやかゆみを緩和します。
又、免疫系をおさえる作用があります。

■免疫抑制薬
ネフローゼ症候群に対し、ステロイド薬と併用されることがあります。

■抗血小板薬、抗血栓薬
糸球体血管内の血小板の働きを抑え、血液を固まりにくくし、更に血栓の形成を防ぎ、血流を最善な状態にして、尿蛋白を減少させます。

■漢方
利尿効果のある成分が含まれていますので、むくみがある場合などに使用します。
又、痛みの元になる炎症や腫れを和らげて、利尿作用で結石を流しやすくします。

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