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心不全についての代表的な治療薬・作用

心不全とは病気の名前ではなく、状態の事を言います。

心臓が衰えた状態をあらわす症候名のことで、分かりやすく言えば、心臓がポンプとしての機能を果たせなくなって、全身に十分な量の血液を送り出せなくなる状態のことです。

さまざまな心臓の病気が原因で起こりますが、心不全によって、血流量の減少、静脈や肺の中への血液の滞留など、心臓の機能をさらに低下させる他の変化が生じますのでそのまま放置すると疲れやすくなったり呼吸困難を起こしたり、むくみやうっ血などが起こります。

これらの状態が急激に起こる場合を急性心不全といい、心臓機能が徐々に低下していく場合を慢性心不全といいます。

◆心不全の代表的な薬と作用◆

■アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
ACE酵素を阻害することにより、血管を拡張させて心臓や腎臓に働いて負担を減らし、血圧を下げて心不全のあらゆる症状を軽減します。

■アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
「アンジオテンシンⅡ」という体内物質をおさえる作用があり、血管拡張や体内の水分・電解質の調整も行い、それにより血圧を下げます。

■ベータ遮断薬
心臓にある交感神経のβ受容体を遮断することで、ノルアドレ ナリンの動きを封じ込め、結果的に拍動が抑えられることにより、 血圧を安定させます。

■その他の血管拡張薬
ACE阻害薬が効かない人に対して、ニトログリセリンを静脈内投与、舌下投与します。又、皮膚に貼るテープ剤やスプレー剤などとして使います。

■強心薬
心筋の収縮力を増強して機能を回復させたり、速すぎる心拍を遅くさせます。

■ループ利尿薬
腎臓に悪影響を与えないために、腎臓の塩分と水分の排泄作用を促進して、血流中の体液量を減らします。
ナトリウムとカルシウムの再吸収を防ぎます。

■カリウム保持性利尿薬
カリウムの損失を生じるサイアザイド系利尿薬やループ利尿薬と併用します。
細胞内外のカリウム濃度を上昇させ体液や血圧を調整します。

■サイアザイドおよびサイアザイド系利尿薬
ループ利尿薬と作用は似ていて、より穏やかです。2種類の利尿薬を併用すると特に効果的です。

■抗凝固薬
ビタミンKの働きを抑えて血液を固まりにくくし、血流や血圧を安定させます。

■オピオイド鎮痛薬
オピオイド受容体に作用する最も強い鎮痛薬で、急性の激しい痛みや緊急治療の必要な急性肺浮腫に伴う不安感を軽減するために用います。

■陽性変力薬
心筋の収縮力を高める薬で、症状の重い患者に対し、血液循環を保つために静脈内投与します。

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